2008/08/14(木)15:06
生れてくれて ありがとう
今日も 産婦人科医 池川明医師の 著書からの抜粋です。
「 生れてくれて ありがとう 」を伝える
子供たちからの話から
どんな子供も 自分の存在を お母さんに 喜んでもらいたいと
思っている。
胎内記憶によると お母さんに気に掛けてもらっていないと
感じた赤ちゃんは 「ここは冷たいよ」「辛いよ」と
訴えているくらいですから
お母さんのお腹に宿った瞬間から 子供はお母さんをひたすら
まっすぐ見つめているのです。
ですから 自分が生れても お母さんは喜んでくれなかったと
感じることは 子供にとっては 全存在を否定されたのと
同じです。
そして なぜ自分が 生きているのか 納得出来なくなって
しまうのです。
人生のトラブルの多くは 子供のときに 親に拒絶された
という思いから 生じているのではないでしょうか。
ほとんどのお母さんが 本音では「生れてくれて嬉しい」
と思っているにもかかわらず 思いとは裏腹に
「○○でなければ あなたを愛せない」というメッセージを
送ってしまっているからだと思います。
「もっと強く」「もっと賢く」と願うのは親心でしょう。
けれど「生きていてくれるだけで 嬉しい」という根本的な
メッセージを伝えないまま ただ「もっと、もっと」という
部分だけ 強いていると 子供は「○○が出来ないなら
○○でないなら あんたなんて いらない」と言われている
ように受け止めて 生きている意味が
分からなくなってしまいます。
黙っていても伝わるだろう。 と考えるのは間違いです。
「あなたがいて嬉しい。大きくなってくれて ありがとう♪」
という思いの ひとつ ひとつを ていねいに伝えて
いくことで 子供は 生きる力を 育んでいきます。
自分の子育て真っ最中のことを 思い出すと
たくさんの条件を 子供につけていたことに 気付き
未熟な母親であったと 当時の子供の顔を思い出し
詫びたくなります。
子供は親を育てるために 生れて来ていると
しみじみ感じ、今このお話を 必要としている
お母さんたちに 届くように祈ります。