かぐや姫幻想かぐや姫幻想 みずのしんじ 愛川京子幸せだった 里での暮し かぐや姫は この世の人でなく 月に帰らねば なりません 約束の十五夜 やがて来る この運命(さだめ)出会いと別れ 握り合うその手は 離されて 姫は宙(そら) 登りゆく 「かぐや姫の話しに涙したのは つい昨日のよう そっと目を閉じると あのころの楽しかったことが 浮かんでくるの たくさんの思い出を ありがとう 人はみな いつかは天に帰るのですね」 幸せだった 二人の暮し とこしえに 続くと願っても 限りあることを 知りました *月を見上げれば 走馬灯まわる 幻を 心にだいて 力の限りに 生きてゆく 涙すて 微笑んで*(くり返し) |