飾りじゃないISO
『 取りました? 飾りじゃないのよ ISO 』この地域の人口当たりの取得数は日本一の水準であるが、まだまだ絶対数は少ない。それは企業にとってのメリットが少ないからだと考える。ISOの認証マークが欲しだけの企業が多すぎる。認証を取るだけなら簡単で、適用範囲をできるだけ狭くして、活動テーマも「カミゴミ電気」に絞ればいい。書類作成を認証取得コンサルに依頼し、少し活動して見せればいい。現状では書類審査が中心で書類さえ整えば合格する風潮がある。審査の厳しさは、活動よりも書類の書き方の審査みたいで、役所に出す許認可の申請書類のように厳密である。だからコンサルタントというよりISO書士みたいだ。これだけでコンサル料と審査費用で何百万円も取られる。これではメリットが出るはずがないし、環境保全にも役立たないだろう。もともと地球環境保全をどうするかの問題から環境ISOは生まれた。規制や条約で押さえつけても効果は少ない。だから自主規制、自己管理を促すための国際規格を作ったのだ。さらに普及のために、規格を適用することで企業メリットが生まれるように考慮されている。メリットにあるISOとは、本業の中で活かすことである。本業に活かすことでメリットを出し、そのノウハウが伝わることで環境ISOは普及すると考えている。本業に活かした環境活動として、本年も環境活動コンテストを開く。このコンテストを通じて、本業に活かした環境ISOのメリットのヒントが得られることを期待したい。