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2011/11/30(水)03:25

もしも漢字をなくしたら…!?~日々雑感 2011/11/30(水)号~

マスゴミを嘲笑する記事を時々掲載している当職だが、日本の新聞やテレビを全く見ない当職の情報収集手段は、必然的に日本の週刊誌、専門誌、外国の経済紙、そしてインターネットメディア、ということにならざるを得ない。しかし、ネットを見ていると様々なブログネタが見つかることもある。 ここに一冊の本がある。呉善花(ご・ぜんか)氏が書いた「漢字廃止で韓国に何が起きたか」という書籍である。一年近く前にこのブログで紹介したこともあったかもしれないが、改めて読んでみると、色々発見することも多い。それは、日本語は漢字から多大な恩恵を受けた言語である、という事実である。 当職のブログもそうだが、日本語の文章には夥しい量の漢字が登場する。漢字とは非常に便利なもので、同じ意味の文章を書いても、漢字を用いて書くと極めて短い文章量で済む。JALの機内では、飛行中の注意事項を日英中韓の四ヶ国語で流しているのだが、最も文章が短いのは中国語で、最も文章が長いのは韓国語だ。 Wikipediaによると、韓国では1970年に漢字教育を廃止したそうだが、呉善花氏の指摘によれば、漢字教育の廃止により漢字起源の単語の意味が失われつつあるのだそうだ。そういえば、「2ちゃん的韓国ニュース」のサイトで面白いネタを見つけた。 「KTX欠陥枕木問題は、製造業者が設計図の「防水」を「水を減らすこと」と誤解したのが原因」 ―――2009年02月19日09:22付 「2ちゃん的韓国ニュース」より 少々古い記事だが、これによると韓国が誇る(笑)高速鉄道のKTXの枕木が破断する事故の原因は、設計図の防水材を放水材と勘違いしたことが原因だと指摘している。記事では訳注として、「「防水」「放水」「防守」「防銹」「傍受」などはハングル表記では同じ「バンス」」と記載されているが、なるほど、これではまともに建築が出来なくても不思議はない。 もともと、日本が明治維新以降、急速な文明化に耐えられた原因は、江戸時代の寺子屋による庶民教育の充実であるとか、鎖国時代における日本の技術の進展だとか、文明開化を成し遂げるだけの知的財産基盤があったからだと指摘されているが、当職は和製漢字の功績を全面的に主張したい。例えば、 cluture→文化 economy→経済 といった具合に、欧州に存在している概念を漢字により表現することに成功したことが、日本の文明開化を大きく支えることになったのだと考えている。これらの抽象語は、漢字のままで中国や朝鮮に流れ込み、日本が紹介した西洋文明が今や特定アジア全域に広がっている。そういえば 中華人民共和国 朝鮮民主主義人民共和国 は、「中華」「人民」「朝鮮」以外の部分は全て日本が訳した概念である。「共産主義」「共産党」ですら、日本人の翻訳である。 朝鮮語を書き表すための「ハングル」は、表音文字、すなわち発音を示すだけの文字であり、文字自体に意味はない。当然、漢字を廃止してしまえば、時代が下るに連れて、こうした抽象的な用語が理解されなくなるのは当然なのかもしれない。

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