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新宿会計士は本体ブログ、出張所ブログともに、5日間にわたる休刊を頂戴していたが、本日からブログを再開したい(とは言っても、今週末は都合により、再び休刊を頂戴する予定だが)。書きたい内容は大量にあるのだが、順を追って少しずつ記載していこうと思う。 ▼新宿会計士旅日記の更新 新宿会計士は一週間弱、シンガポールに行ってきた。こちらのブログは新宿会計士の純粋なプライベートのブログであるため、旅行目的については明かせないが(笑)、雑感については色々書きたいことが沢山ある。 ガイドブックによると、シンガポールは華人の影響力が極めて強いらしい。街の中心部に、華人の慰霊等を目的とした抗日戦争の記念碑がでかでかと設置されているくらいだから、さぞや反日感情が強いと思いきや、現在の日本に対しては深い尊敬の念を抱いているようだ。シンガポールは一人当たりGDPでは既に日本を追い抜いたとはいえ、日本に対する信頼は高く、他のアジアの街と同様、街が日本製品で溢れ返っている。また、日本人シェフが経営する街中の高級レストランは大繁盛しているようだ。 地図を見てみればわかるが、シンガポールはマレー半島の南端に位置しているが、ジョホール水道によりマレー半島から隔絶されており、完全な島国だ(ただ、ジョホール水道自体は1km程度の幅であり、数本の橋でマレー半島と繋がっているため、陸路での入出国は可能である)。船でユーラシア大陸沿いに西洋と東洋を行き来する場合、必然的にマラッカ海峡を通らざるを得ない。このため、シンガポールは中継港として絶妙な位置にあるのだ。しかも、英国の植民地だったという経緯もあり、華人が支配する国家でありながら、シンガポールでは英語と法治主義が通用している。もちろん、産業の誘致を始め、シンガポール政府の「上からの産業奨励」という成果もあるのだが、この国は地政学上の重要性、言語・法令というインフラにも恵まれて高度な発展を遂げたのだろう。 そこで、新宿会計士の出張所ブログでは、普段の「旅日記」に加え、シンガポールについて、香港などとも比較しつつ、当地での雑感を綴ってみたい。ただ、感じたこと、考えたことを、思いついたとおりに闇雲に綴るのではなく、ブログを読んでくださる方の知的好奇心を刺激するようなコンテンツにしたいと思っている。 ▼専門家の仕事はなくなるのか? さて、上記の「旅日記」とは全く関係ないのだが、こちらのブログで取り上げたいテーマがある。それは「専門職の将来性について」だ。当職自身、人材開発の専門家ではないから、知ったかぶりでキャリア開発を論じても仕方がない。あくまでも自分自身の専門分野からキャリア開発を考えてみたいのだ。 世の中のブログとか、まとめサイトとかを読んでいると、「税理士は10年後に食えなくなる」、「弁護士・会計士も人余りが激しくなっている」といった論説を目にすることが多い。中には、グローバルに求められる人材像を提示した上で、日本国内の主要な産業・仕事を分類しているような分析もある。しかし、キャリア開発の専門家による分析を見ていて気になるのは、この手の論文を欠いている人が、職業的専門家の社会的役割を正確に理解していない可能性がある、という点だ。 例えば、開業している税理士にとって、記帳代行業務は主要な収入源だ。多くのキャリアメークの専門家は、コンピュータ・ソフトウェア・IT環境が発展すれば、単純な記帳代行業務は廃れていく、と指摘する。果たして本当だろうか? 独立開業されている方ならお分かりだろうが、経理伝票の起票は、入力することよりも、適切な勘定科目を判断し、選択することが必要だ。また、特に頻繁に変わる法令にも対処しなければならないし、何より法令を解釈し、判断することが求められる。この「責任を持って判断し、解釈する」機能は、残念ながら自動化できない。何より、判断・解釈には責任が伴うため、外国人にそれを委ねる事も不適切なのだ。 もちろん、新宿会計士は自由主義・資本主義経済を信奉しているし、同じ仕事をするならば効率良く行なうべきだと考えている。そして、時代の進展とともに専門家の役割も変わってくるという議論には賛同するが、「会計士の役割は税金の支払額を安くするという後ろ向きの仕事である」といった単純な解釈には与しない。 「専門家の社会的役割」については、論じ始めれば結構な時間を要する内容であるため、数回に分けて少しずつ、自分の考え方を提示していきたいと思っている。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 暫くブログ更新を休んでいたため、本調子に戻るまで少々時間がかかるかもしれないが、読者の皆様におかれては、是非、ご愛読を賜りたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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