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選挙結果について分析をしておこうと思ったのだが、昨日はAmeblo側がメンテナンスとなったため、昨日のこちらのブログは普段のコンテンツを休刊させていただいた。新宿会計士は主要な選挙の都度、「得票率と獲得議席率の分析」を実施しているのだが、今回はまだその材料が出揃っていないようだ。現時点では、後日のブログコンテンツを作る上でのメモ書きとして、客観的な報道等から判明する資料を集めておきたい。

▼自民党の立場から見た今回の参院選▼

まずは、連立与党側について、議席数を見ておこう。

・自民…改選34議席⇒改選後65議席、新勢力115議席(増減+31)

・公明…改選10議席⇒改選後11議席、新勢力20議席(増減+1)

自民党は、今回の選挙で65議席を獲得。小泉純一郎首相の下で行なわれた第19回参議院議員通常選挙(2001729日実施)で獲得した64議席を上回り、自民党としては今世紀最大の獲得議席数となった。前回、菅直人首相の下で行われた第22回参議院議員通常選挙(2010711日実施)の際には、自民党は44議席を獲得しており、その後の補選や鞍替え等の影響で、結果的に非改選議席数が50議席にまで増えていたため、公示前勢力84議席に対し改選後の勢力は31議席増の115議席となり、参院でも第一党の地位を回復した。第一次安倍政権の下で僅か37議席しか取れなくて惨敗した第21回参議院議員通常選挙(2007729日実施)の雪辱を、今回は安倍総理自らが果した格好だ。安倍総理には素直に祝意を表したい。

ただ、残念ながら自民党は参議院での単独過半数(122議席)には7議席不足し、1989年以来24年ぶりに衆参で単独過半数を回復するとの期待は叶わなかった。しかし、連立相手である公明党と合わせると改選後135議席となり、「絶対安定多数」(全ての常任委員会で委員の過半数を確保し、かつ各委員会で委員長を独占するのに必要な議席数)の140議席には足りなかったにせよ、「安定多数」、すなわち「全ての常任委員会で委員の半数を確保し、かつ各委員会で委員長を独占するのに必要な議席数」のラインである129議席は超えた格好だ。よって、公明党との関係さえ損ねなければ、今後の国会運営は磐石だ。しかし、公明党が改憲に慎重である以上、次の国政選挙が行なわれる3年後までに憲法改正の発議ができる可能性はそれほど高くないだろう。よって、今後3年間は必然的に経済・外交運営に力を入れ、日本の地力復活に力を注ぐことが求められる事になる。

▼民主党及び「勝ち組野党」から見た今回の参院選▼

一方、野党側は悲喜こもごもだ。

・民主…改選44議席⇒改選後17議席、新勢力59議席(増減△27)

・みんな…改選3議席⇒改選後8議席、新勢力18議席(増減+5)

・共産…改選3議席⇒改選後8議席、新勢力11議席(増減+5)

・維新…改選2議席⇒改選後8議席、新勢力9議席(増減+6)

今回の最大の敗者は、何と言っても民主党だろう。野党であるとはいえ参院第一党だった民主党は、公示前勢力86議席のうち44議席が改選の対象となり、選挙の結果獲得議席数は半数以下の僅か17議席に留まった。非改選議席が42議席あったことから、改選後新勢力は59議席と第二党の地位に留まっている。しかし、実に27議席も減らす惨敗は、僅か57議席しか獲得できなかった昨年12月の衆院選に続くものであり、民主党の党勢の退潮に歯止めが掛かっていないことが示された格好だ。

こうした民主党の弱さの中で、漁夫の利を得たのはみんなの党維新の会共産党だろう。いずれの政党も、比例区で票を積み上げるだけでなく選挙区でも当選者を輩出。みんなの党は宮城・埼玉・神奈川・愛知で、共産は東京・京都・大阪で、維新は大阪・兵庫で、それぞれ勝利を収めている。民主党の減少分が自民党だけでなく、これらの「受け皿政党」の草刈場となった格好だ。みんなと共産は5議席ずつ、維新は6議席増やした。ただ、いずれの政党も、自民・民主・公明という三大政党の後塵を拝している。もちろん、仮に自民・公明・みんな・維新の四党が賛同すれば、改憲動議を発する上で参院の3分の2となる162議席が積み上がる計算であり、その限りにおいて、みんなと維新が参院でキャスティング・ボードを握ることができる可能性が残されている。

▼参院選で風前の灯、ないし消滅の憂き目に▼

こうした中で、党の退勢に歯止めが掛からない政党は、民主党以外にも存在する(諸派・無所属を除く)。特にこれらの弱小政党の場合、政党助成法上の政党要件の一つである「衆参あわせて5議席以上」という要件が危ぶまれている。

・社民…改選2議席⇒改選後1議席、新勢力3議席(増減△1)

・改革…改選1議席⇒改選後0議席、新勢力1議席(増減△1)

・みどり…改選4議席⇒改選後0議席、新勢力0議席(増減△4)

・生活…改選6議席⇒改選後0議席、新勢力2議席(増減△6)

今回、小沢一郎氏の率いる「生活の党」も、今回の改選議席6議席のうち全てを失い、国会全体における新勢力は、衆院の7議席に加え、参院で3年の任期を残す2議席となった。ただ、政党助成法上の政党要件は満たしていることになるが、意外としぶとい。こうした中、社民党(旧・日本社会党)は遂に参院で3議席となり、衆院で保持する2議席とともに、政党助成法上の政党要件の一つである「5議席要件」を辛うじて守ったが、このまま党の退勢に歯止めが掛からなければ、次回の選挙ではその地位も危ういだろう。また、「みどりの風」は、今回、参院の勢力がゼロとなり、衆院で2議員が残るのみとなったため、晴れて政党要件を喪失した。改革は舛添要一氏が参院選に出馬せず、荒井広幸参院議員が「今まで通り政権には是々非々で臨む。タレントの『劇団ひとり』ではないが、私も『国会ひとり』でやっていく」と語ったそうだ(朝日新聞報道)。なんだかなぁ…。






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最終更新日  2013/07/24 02:58:35 AM
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