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2014/05/22(木)04:57

論理学的因果関係の説明の重要性~雑感ブログ 2014/05/22(木)号~

<【重要】朝日新聞社を慰安婦捏造新聞社と呼びましょう!> 朝日新聞社は日本の国益を破壊している従軍慰安婦問題を捏造した新聞社です。 朝日新聞社を慰安婦捏造新聞社と呼びましょう。 朝日新聞を慰安婦捏造新聞と呼びましょう。 ご賛同頂ける方は、慰安婦捏造新聞という呼称を広めてください。 ご協力をお願いいたします。▼因果関係と相関関係の違い▼ 時々、不思議な記事が掲載されることで知られるアメーバニュースだが、本日紹介する記事も、意味が良くわからないものの一つだ。 ■低収入者の部屋に共通することベスト5 週刊SPA!5月20日発売号では「家庭訪問 低収入な人の共通点」という特集を組んでいる。年収300万円以下にとどまっている人の家を訪問し、その共通項を探る企画だ。<<…続きを読む>> ―――2014年05月20日 09時02分付 アメーバニュースより(提供:日刊SPA!) 記事では「年収300万円以下」を「低所得者」と定義。低所得者の部屋には次のような共通点があるのだという。 1位「捨てられない性分のため、使えない(使わない)モノで溢れる」 2位「トイレ、風呂、台所などの水周りが汚い」 3位「漫画、ゲーム、ギターなどの趣味系のアイテムが多い」 4位「ゴミをよく溜め込んでしまう(ゴミの日を把握していない)」 5位「古い家電を使い続ける、テレビはブラウン管のまま、など」 記事を読んで、内容に納得する方もいらっしゃるかもしれないが、突き詰めてみると良くわからない点もある。例えば、「部屋の中に使わないモノがあふれている」という下りについては、「整理整頓すらできない人は高額所得者になれない」ということなのか、それとも「たまたま使わないモノで溢れ返っている人の所得水準が低かった」ということなのか、いかようにも解釈が可能だ。「水周りが汚い」と「低所得となる」という下りに至っては、なぜそういう結論になるのか、さっぱりわからない。こうした違和感の源泉は、この記事が「因果関係」と「相関関係」の区別をせずに書かれているためだ。 そこで、本日はこの記事を題材に、「因果関係」と「相関関係」の違いについて考えてみたい。▼「貧しい人は片付けができない」からといって…▼ まずは、次の二つの文章を読んでみてほしい。 「貧しい人は片付けができない。」…(1) 「片付けができなければ貧しい人だ。」…(2) この(1)と(2)は同じだろうか?実は、(1)と(2)の主張は、一見すると日本語としては似ているが、論理学的には全く異なる主張である。「AならばB」だからといって、「BならばA」が成り立つとは限らないからだ。貧しい人の実情を調べていくと片付けができない人が多いということが判明したとしても、それだけでは片付けができない金持ちがいることを証明できない。つまり、仮に(1)が正しかったとしても、同時に(2)が成立するとは限らないのだ。それを踏まえた上で、次の二つの文章を読んでみてほしい。 「貧しい人は片付けができない。」…(1) 「貧しい人は片付けができないから貧しいのだ。」…(3) このとき、(1)は「貧しい人の性質」を述べているだけであり、「A(貧しいこと)」と「B(片付けができないこと)」の相関関係を示しているのだが、(3)は「AだからB」、すなわち因果関係を示している。そして、(3)が成立していれば(1)が成立するが、(1)が成立していたからといって(3)が成立するわけではない。これが「相関関係と因果関係の違い」である。▼なぜ「水周りが汚い」ならば「年収が300万円以下」なのか?▼ そこで、改めて記事を読んでみる。 「また、『汚いトイレでも慣れたら普通に用を足せる』(34歳・問屋)、『台所の水垢が貯まっても別に困らない』(37歳・放送)と水回りの汚さも大きな特徴のひとつ。ファイナンシャルプランナーの平野厚雄氏も『一方、成功する人は水回りがキレイ』と言うように、決してオカルトではないのだ。放ったらかしでは良くても現状維持である。」 この下りは、「年収300万円以下の人の家庭」では「トイレ、風呂、台所などの水周りが汚い」という点を補強したものではあるが(すなわち「AならばB」)、「水周りが汚いから年収が300万円以下なのだ」(つまり「BならばA」)とはどこにも書いていないし、なぜ「水周りが汚ければ年収が300万円以下となる」のかという因果関係の説明も欠落している。説得力もなにもあったものではない。 すなわち、「水周りが汚い」家であっても「年収が300万円以下」ではない場合があり得ることを示しているし、記事で言及されている「ファイナンシャルプランナーの平野厚雄氏の『成功する人は水回りがキレイ』」という主張は、記事の調査結果からは論理的に導けない(どうでも良いが「水回り」「水周り」という漢字表現くらい統一して欲しいものだ)。 また、「『低収入を抜け出したいなら大きな変化が必要』とは、家計再生コンサルタントの横山光昭氏。掃除ひとつもできない人間に今後の収入アップは難しいだろう。」の下りに出てくる「掃除ができなければ収入が増えない」という因果関係についても、記事の冒頭の調査結果からは論理的に導けないものだ。くどいようだが、「年収300万円以下なら片付けができない人だ」という命題が成立するからといって、「片付けができないなら年収300万円以下である」という命題が成立するとは限らないし、「年収300万円以下である理由は片付けができないからだ」、あるいは「片付けができるようになれば年収300万円以下という状況を脱却することができる」という説明は成立するとは限らないのだ。 このように、一見するとセンセーショナルな記事を読む際には、くれぐれもその論理的因果関係の有無に注意をしたいものである。

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