つながっている(症状のこと)鏡に映った自分の顔を見て、どこからどこまでが自分の鼻であるか、正確に言える人がいるでしょうか。
言葉の上では分けられても、つながって成り立っている私たちの体。
見た目はもちろん、その機能においても単独で発揮されるものではありません。
それは同時に負担についても言えること。
その時々、様々なバランスで負担を分散しています。
だから、どこかが痛いからといって、そこだけが悪いということはありません。
例えば、腰痛、腰は体を表す月に要(かなめ)と書くように、負担が集中しやすい場所、声をあげやすい場所です。他に異常があって働きが悪い分の負担を、腰が請け負って、痛みや違和感というように表現します。
だいたい、痛いところ、表現がはっきりしているところは正常に働いているところです。 問題点は別にあって、黙して働けていないところです。
ですから、治療は痛いところなど、体の表現を黙らせればよい、というものではありません。 無理に黙らせれば、その不満が更に体の中身をややこしく歪めることになります。
黙しているところに氣を向けて、つながりを築き直していくことが大切です。
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