徒"然草　～づれづれなるままに～　　ｂｙ　整体処　明響庵（めいきょうあん）

一昨夜は、雨もさることながら、落雷が多くて、子どもたちは怯えて早々と布団にもぐった。

その状態で、雷が落ちたら、どうなるか、という話になり、火事になるから、避難しなくては、という話に。

すると、長男と長女は早速布団から飛び出して、リュックに必要なものを詰め出した。

思わぬことに夜半、避難訓練である。

以前なら、落雷に対して、怯えていただけの子どもが、自らその後の対処を考え、行動する姿は、なかなかに感動的。まさに逞しく、たのもしく成長している。

如何なる時も、自らの身を自らで守ることが基本である。そして、その延長として、親になれば、家族も守らなくてはならない。

私自身、そういう姿勢が根本にあって、武道に、農に（健全な食の獲得）、そして整体に取り組んでいる。

こんな風に書くと、何やら格好よさげなのだが、実際として、自然界のあらゆる動物がそのことを全うしている、ごく普通のことである。

あらゆる動物、と書いたものの、唯一の例外が存在しつつあるとすれば…それは、言わずと知れた、人間、である。もちろん、一部ではあるが。

整体をしていれば、目にする機会があるが、自らの身体のことを丸投げする人が存在するからだ。そういう方は、病院はもちろんのこと、いろいろなところを回っている方が多い。どこに行っても治してくれない、と不満を抱えて来るわけだ。

医療が高度に発達したせいで、勘違いしている人（医療関係者ですら）が多くなっているように思うが、身体というのは自分以外、何者（物）も治せない、というのが現実である。

逆に言えば、大方は、自分の取り組み方次第で治るものだ。

その取り組みを助けるのが、私や医療の役割である、と自覚する。

野生動物や昆虫、植物に医者はいない。

その代わり、自らの能力を最大限に発揮し、様々な能力を進化させ、生きている。

たくましく、美しく。

ごく当たり前、身近なそういう姿に、今や私たちも見習うところがあるように思う。

基本的な自ら生きる姿勢を踏まえた上に、医療や自衛隊や、その他もろもろの組織があることで、社会は滞りがとれ、いっそう機能するに違いない。

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