雪の仙台城「多聞塀」
1月31日(日)仙台の街にも、もうずいぶん長く雪が積もった景色が続いています。仙台城三の丸跡にある、仙台市博物館に車を置いて、氷が張った五色沼(仙台城堀跡)の横を通り、全国的にも有名な「大手門脇櫓」へ向かって坂を登ります。ちょっと凍っているところもあって、滑らないように気をつけながら行くと、脇櫓の向かいに、立派な石垣と白い塀が見えてきます。 by OLYMPUS XZ-2これは「多聞塀(たもんべい)」といって、先の大戦での「仙台空襲」でも焼け残った唯一の遺構でした。しかし残念なことに、東日本大震災で石垣とともに崩れてしまって、その後修復されたものです。 by OLYMPUS XZ-2裏に回って、塀越しに脇櫓を望みます。仙台市の市章のもとになった 伊達家の家紋のひとつ「三ッ引両」がついた丸瓦。白がくっきり、雪景色にも映える漆喰の壁。観光客も、地元の人も、向かいの脇櫓ばかりに目が行って、この多聞塀が注目されることはほとんどないと思いますが、なかなかのものですので、仙台城を訪れたときはぜひ、こちらにも目を注いでやってください。