超久しぶりの三居沢ウォーク/いわゆるOMベローズ望遠マクロレンズはどう扱うべきか
3月24日(日)3月も最終週に入ろうかという時期になってきました。年が明けてから、早々に(1月8日)三居沢をちょっぴり歩いたくらいで「青葉の森緑地」を歩いていません。もうそろそろセリバオウレンの季節だなあ・・・と考えたら何としてでも三居沢へ行きたい衝動に駆られました。そこで、昨日からどんな機材を持っていこうかどのスポットを重点的に見ていこうか狙う被写体は何にしようかと、いろいろ考えを巡らせておりました。そして結局持って行くことにしたのはRICOH GXR(レンズユニットでRIKENON50mmF2Lレンズ一本)PENTAX接写リングKセットのうちNo.1 (9.5mm) とNo.2 (19mm)・・・足せばNo.3 (28.5mm)と同等になるからOLYMPUS OM-D E-M1 Mark IIIM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROM.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8MEIKE EXTENSION TUBE 10mm, 16mm・・・50センチまでしか寄ることのできない45mmF1.8レンズの近接撮影用さらに、もしかしたらという淡い期待でOM ZUIKO 1:1 AUTO MACRO 80mm F4OM AUTO EXTENSION TUBE 65-116mmの等倍マクロセットもリュックの奥底に忍ばせて行きました。デジタル一眼レフを手に入れて、中古やオークションでマクロレンズを手に入れ、徹底的にアップで撮ることを追求した時期がありました。今回持ち出した80mmマクロレンズもそのひとつなのですが、無限遠まで対応している50mm、135mmとは違ってかなり撮影距離、拡大率の範囲が限定されてしまうので、それらと比べてどうしても出番は少なかったです。おそらくいちばん最近使ったのは、ちょうど2年前、2022年3月27日にやはり三居沢へ行ったときです。そのときは気合いを入れて三脚を持っていきましたが、撮影倍率優先で撮影しようとしたのでエクステンションチューブの伸び縮みやヘリコイドは固定して三脚ごと動かしてアングルを決めたりピント合わせをしたりしていたようです(忘れてました)。カタクリのつぼみを撮ってみたら、あまりにもどアップすぎて2枚だけ撮ったところですぐ交代・・・ただ、セリバオウレンの花のアップではさすがの描写でした・・・というようなこのときの良い印象があって、今回の久々持ち出しということになったわけです。2年前の経験から、効率よく撮影するためにはやはりマクロスライダーが必須だという結論に達していたはずなのですが、今日はそんなこともすっかり忘れて三脚すら(まあいいか)と置いていく始末・・・よく考えれば、かつてフォーサーズ一眼レフ機をメインで使っていた頃はカメラは三脚に固定し、光学ファインダーを覗き込むことはなく、ほぼすべてライブビューを利用していました。アングル決め、フレーミング、ピント合わせはすべて背面液晶パネルのライブビュー画面を見ながら、というスタイルでした。高感度に設定するのを避けて(MAXでもISO800までと決めていた)、リモートスイッチを使ってそっとレリーズ、でも風のせいで被写体ブレ頻発、という感じ。マイクロフォーサーズ機に移行してからは、ISO感度もガンと上げ(最近では躊躇なくISO6400まで上げます)、手持ちで電子ファインダーを覗き、その中で任意の場所を一部拡大表示させたりしながらピントを合わせて撮るスタイルになっており、またそれほど撮影倍率や撮影距離にこだわらない絵作り(周囲の状況も入るように撮る)を心がけるようになってきていたので、2倍(相当)、4倍(相当)の超接近マクロ撮影で(のみ)活躍の場が与えられるようなこのレンズの出番はますます限定されてしまうのかもしれません。しかし、このレンズならではの被写体や撮影のシチュエーションは、探せばまだまだあると思いますのでそのときには大いに活躍してもらおうと思います。・・・ということで、今回はせっかく持って行ったものの、一度もリュックから取り出されることはありませんでした。やはりライカ判換算160mmの望遠マクロ、2倍相当の超どアップで、セリバオウレンの花が画面いっぱいに写りますが、逆に「セリバ」もバックに入るところまで引くことができませんので、より焦点距離の短い、あるいは距離を取って撮影可能なレンズと組み合わせないと終始どアップばかりということになってしまいます。専用のクローズアップレンズ(フィルターネジにねじ込んで装着する虫眼鏡レンズ)もありますが、これ以上のどアップは私のフォトスタイルでは需要がありません。でも、写りそのものはやはりさすがという感じ。いまのデジタル用マクロレンズに負けないクオリティなので、ぜひ機会を見つけて使ってやりたいです。カメラボディをもうひとつ用意して、いわゆるOMベローズマクロレンズ専用にしてしまい、レンズは外さずマクロスライダー、三脚に常時固定しておくというスタイルも良いかもしれません。それならば、フラッグシップ機は必要ないのでちょっと前のE-M5 Mark IIなどを中古で買う、という手もありかな?今日の三居沢ウォークは、いつもの定番、駐車場から一本道を上って行き、途中で森の花園コースへ入ります。アップダウンのあと、またメインロードへ戻る手前のイワウチワエリアが最初のターゲット。でも、まだ時期が早かったようで、つぼみすら出ていませんでした。それにしても、なんだかいつもより葉の数が少ないように感じました。大丈夫だろうか・・・メインの散策路に合流したら、また駐車場に向かって戻ります。するとセリバオウレンがいい具合に咲いている絶好のフィールドが数十メートルにわたって広がっています。ちょうど咲きはじめた良いタイミングのセリバオウレンの花があちこちに。しかし、ちょっと前からしっかりと日が照ってきて、想定していた薄暗い中での撮影とはいかなくなってしまいました。RIKENON 50mm F2L、M.ZUIKO 45mm F1.8を開放で使うことが困難な状況に。昼過ぎとはいえ、まだまだ低い太陽の光が横から差し込んできて被写体を明るく照らしてしまいます。NDフィルターが必要なのか?と、初めて心によぎりました。なんとかRIKENON, M.ZUIKOの「単体では寄れない」レンズにエクステンションチューブを入れてアップで撮るセリバオウレン撮影は一通りこなすことができました。あまり時間がなくてちょっと物足りない感はありましたが、まずまず。LEDリングライトも思ったほど出番がないほどの明るい状況でした。by RICOH GXR+MOUNT A12, RICOH XR RIKENON 50mm F2Lこのどアップ写真は、50mmレンズにPENTAX接写リングKのNo.3 (28.5mm)を入れて撮ったものです。日陰だったのでリングライトを使用しています。こちらはもう少し引きで撮るために接写リングをNo.3からNo.1(9.5mm)に取り替えて接近は控えめに撮影したものです。by OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III, M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8こちらは手持ちの機材の中では最新のデジタル用レンズ、45mm F1.8で撮影したものです。マイクロフォーサーズ機で撮ると90mm相当の中望遠レンズとなります。寄れるのは50センチまでですので、もっと寄りたい場合はエクステンションチューブを使用することになります。これからカタクリ、イワウチワ、各種スミレ、ショウジョウバカマなど、これから続々被写体となる花のシーズンがやってきます。今年は何回、山に行けるかわかりませんが、いつでも対応できるよう心の準備をしておこうと思います。帰ってきてから、NDフィルターについてちょっと調べてみました。どれくらいの減光がいいのか、ちょっと検討がつかなかったのですが、なんと「可変NDフィルター」なるものが存在するということを初めて知りました。偏光フィルターのように2枚のガラスを回転させて調整できるものだそうです。こういうフィルターをひとつ、調達してもよいかもしれません。XZ-2には内蔵NDフィルターが装備されているので、すでに便利に使っています。開放F値の明るいレンズを絞らずに使いたいときには必須かもしれません。※2年前にOM 80mm F4マクロレンズを持ちだして三居沢に出かけたときのはなしは、この日記ブログで詳しく書いていました。2022年3月27日(日)「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark IIIとOMオールドマクロレンズで青葉山へ」本来ならば、写真・カメラ関係中心に記事を上げているGoogle Bloggerのブログ「shinodak-photostock」で書くべき内容だったかもしれませんが・・・さて、話題は少し変わりまして・・・現在所有しているOMマクロレンズのうち、望遠系の2本OM ZUIKO AUTO-1:1 MACRO 80mm F4OM ZUIKO AUTO-MACRO 135mm F4.5について、マイクロフォーサーズ機で使用する場合には、焦点距離が2倍相当になるので、それぞれ160mm、270mmというけっこう強烈な?望遠マクロ領域となってしまうところが使いづらさに繋がっているのではないか、と最近感じています。135mmマクロレンズは、無限遠までいけるので、ときどき青葉の森歩きに同行させるのですが、やはり被写体との距離が離れがちになってしまうため、十分なスペースが確保されていないと、向きや角度、距離(つまり撮影倍率)に制限がかかってしまいます。80mmマクロレンズの場合は、撮影距離、撮影倍率の制限がさらに厳しいので、なかなか出番を与えてやることができない。それならばいっそのこと、本来の画角で撮影することができる、いわゆるフルサイズ機で使うというのはどうだろうかと考え始めました。これらMF望遠マクロレンズ専用機として使うと割り切れば、基本は三脚に固定し、マクロスライダーも活用することになるので、求められる機能としては、・離れたところからもフレーミングなどを確認することが容易なように、バリアングルパネルが装備されている・ピント合わせが容易なように、画面上の任意のポイントを自在に拡大して表示できるこの2点が満足されれば、正直何でもいいということになります。候補として考えられるのは、Canon RPSony α7Cです。Canon RPは、以前一度検討してみたことがありますが、中古で10万円前後くらい。操作性については未知数です(Canon機を使ってみたことがないので)。Sony α7Cは、中古でもあまり安くならず15万円前後くらい?操作性はこちらもまったくわかりません。いずれにしても、たった2本のOM ZUIKOレンズのためにそんなお金をつぎ込む価値があるか否か・・・また結局悩むだけで終わりそう?