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Channel Shinzo しんぞうチャンネル

2008.09.29
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先週、九州福岡の鉄道会社の西鉄(西日本鉄道)の100周年記念行事
としての「安藤忠雄講演会」に招待されたので行ってきました。
安藤さんのお話を聞くのは5回目ほどになりますが、デザインが「人を
動かす」ことであれば、まさに安藤氏は天才の部類にはいるんじゃない
でしょうか。

回を重ねる毎に益々饒舌さと世界観が大きくなっている。過去の講演内
容とを比較しても意味がないのですが、個別の建築作品の良し悪しや、
傾向の羅列がかなり少なくなって、一見嫌みに聞こえる自慢話的な話で
はありますが、あの大阪弁でしゃべられるとつい笑ってしまう。
しかし良く云っていることを租借すると、本質的な「行動の意味合い」
に話の内容の殆どが割かれていることに気づく。

安藤氏にとって、その「行動」の原点はやはり大阪にあり、「住吉の長
屋」が立脚点だと思う。そして瀬戸内海の小さな小島の豊島(てしま)
のオリーブ基金の緑地活動になり、直島(なおしま)の島中美術館構想
になり、淡路島の夢舞台植樹ランドスケープとなり、現在進行形の東京
都の風の道、桜計画となって地方都市から首都東京へと雪崩れ込む筋書
きとなるわけである。

講演時の話の山場づくりとして天皇陛下や、フランク・ゲイリーなどの
海外の著名な建築や作家、アルマーニや東京都知事や大阪市長などがま
な板の俎上に上がりますが、安藤氏の本質は大阪浪速の風土からでてい
るなあとつくづく思った。大阪を出発点とした世界(地球)の語り部。

表現者の語りというより、社会とクリエイティブのブリッジの部分の創
造力の共感を語っているといえば良いのでしょうか。
一見、鎧袖一触のようにも思える言葉の炸裂の中に、「行動する」こと
の意味を伝えようとする安藤流の表現美学が見え隠れするのである。

行動には年齢の制限はない。

サムエル・ウルマンの「青春」の詩に託して、情報の提供者、受容者双
方にその創造力を求めている。
そんな安藤流のエールがまだ耳に残ってる。


サムエル・ウルマン

青春とは人生のある期間ではなく
心の持ち方をいう。
バラの面差し、くれないの唇、しなやかな手足ではなく
たくましい意思、ゆたかな想像力、もえる情熱をさす。
青春とは人生の深い泉の清新さをいう。

青春とは臆病さを退ける勇気
やすきにつく気持ちを振り捨てる冒険心を意味する。
ときには、20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。
年を重ねるだけで人は老いない。
理想を失うときにはじめて老いる。
歳月は皮膚のしわを増すが、熱情を失えば心はしぼむ。
苦悩、恐怖、失望により気力は地にはい精神は芥(あくた)になる。

60歳であろうと16歳であろうと人の胸には
驚異に惹かれる心、おさな児のような未知への探求心
人生への興味の歓喜がある。
君の我にも見えざる駅逓が心にある。
人から神から美、希望、よろこび、勇気、力の
霊感を受ける限り君は若い。

霊感が絶え、精神が皮肉の雪におおわれ
悲観の氷にとざされるとき
20歳だろうと人は老いる。
頭を高く上げ希望の波をとらえるかぎり
80歳だろうと人は青春の中にいる。

(宇野収、作山宗久訳)

昔から私も好きだった詩。
誰に聞かせたいわけでもないが、誰かに解って欲しいとも思ったわけだ。
この詩を聞いただけで、今回の講演会は二重丸。






Last updated  2008.09.30 11:53:31
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匿名。@ Re:福岡デザイン専門学校の卒業制作展のごあんない(02/06) コメントが少ないようだが 都合の悪いコメ…
Kimiko@ Re:デンマーク北欧マンス(10/22) ポスター展行きました。感動しました。 …
春うらら@ Re:1)ダーウィンという概念(02/12) 当たり前になっているダーウインの名だが…
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