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Shionの部屋

2007/04/13
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カテゴリ:▼ 私立中学受験



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せっかく3,4年生のときから中学受験塾に通っていたのに、
受験することを途中でやめてしまう子がいます。
私の周囲・・娘と息子が受験した数年前のことと、その下の学年の情報を聞くと、
途中リタイアする子は6年生でやめるという子が圧倒的に多いです。

これまで塾についやした月日の長さを考えると、ほんとにあと少しというときなのですが・・
これは少なくとも私の知る範囲では、毎年繰り広げられている光景のようです。

       ★    ★    ★    ★

上の子が受験生だったとき、6年の秋になってそれまで塾内でそこそこ優秀な成績を取っていた子が、神経性のナントカで身体を壊したからやめる、と聞いて私は耳を疑いました。

我が息子は6年春からの駆け込み組みで、模試も底辺+アルファくらいの偏差値しか取れていなかったのですが、それでも受験日までになんとか志望校レベルの学習を攻略しようと、ただひたすら勉強をこなしていました。
受験当日に間に合うか間に合わないか微妙だったのですが、とにかくやってみるだけだと腹をくくり、取り組んでいたのです。
秋はまさに正念場でしたから、わき目を振る余裕はありませんでした。

そんな我が家にはうらやましいほどの優秀な成績をおさめていた子が、
今更どうして??入れる学校、山ほどあるのにねえ、と当時は不思議でなりませんでした。

しかし自分の娘がやはり6年生の秋になったとき、
私はそのときやめた親御さんの気持ちを思い知ることになりました。

ある日、娘がごく常識的なことを、まるで小さな子供のように聞いてきたのです。
「体のなかで栄養とか酸素を運んでいる液体って何?」
と。
私は一瞬、娘が冗談を言っているのかと思いました。
(娘は大人しく聞き分けの良い子で、冗談を飛ばす性格ではありません)
「血液じゃないの。当たり前でしょ。なんでそんなこと聞くの?」
と言うと、
「血液・・そうだよねえ。血液・・」
と実感がわかない様子。

聞けば、学校の理科のテストでそれが出て、点数がぜんぜん取れなかったとのこと。
中学受験勉強で、その何倍も難しい勉強をこなしているはずの娘が、誰でも100点取れて当たり前レベルに設定してあるはずの、学校のテストを外すとは・・。

その後、娘の部屋で塾の小テストを片付けていたとき、私はほとんど解答欄が真っ白なものをいくつか見つけました。
社会の先生の赤い字で「やりなおし!」とだけ書かれているもの、理科の先生の赤い字で「次は40点を目指そう!」と書かれているもの・・。
私は娘の中で起こっていることの見当がついて青ざめました。

そういえば娘はその一件の直前の模試のとき、
「今日のテストの社会は、今まで一度も習ったことがない問題が出た。」
と言いました。
「まさか。もう受験の範囲は全部勉強が終ってるんだよ?そんなはず、ないでしょう?」
と言うと、
「絶対に知らない。見たことも聞いたことも無い問題だった。」と頑固に譲りません。
「そう。じゃあまだ勉強に穴があるのかな。あなたは理社を始めたのが遅かったから仕方が無いね。あとで見直しをしよう。」
とその場は納めたのですが・・。

私は悩み始めました。
毎日泣きもせず文句も言わず、あきらめたような顔をして大量の宿題に向かう娘・・
お休みがあるとまるで疲れ切った休日の会社員のように、半日でもベッドで眠る娘・・
娘の記憶のシステムはあきらかにおかしくなっていました。
6年秋。受験は目前だというのに・・!
あせって娘の勉強に張り付き、少し難易度を落とした問題を・・と、解答を選択式にして口頭で出題すると、娘はランダムに数字を発しているとしか思えない状況・・。

私はこんな状態で受験当日、娘が歴史と地理が融合された難しい問題や記述問題を解けるとはとうてい思えませんでした。
秋に出版される、今年の時事問題用テキストの暗記もこのままでは、始めることができません。

娘の異常に悩んだのは、今振り返ると2週間くらいだったでしょうか。
その間、私は娘に受験自体をやめさせるべきか否か、ずっと考えていました。

娘への、中学受験という選択は、人生で一番の大きな見誤りだったのではないか、と。

息子の塾で6年秋に辞めていった子のことも、思い出されました。そして受験直前にリタイアすることを決め、お子さんを自由にしてあげた親御さんの気持ちも・・。
成績をそこそこ取っていたお子さんの親御さんが、受験自体をあきらめたのは、その親御さんがその子を愛していたからだと思いました。
そんな親御さんに比べ、私は、でもここまできたんだし、最悪の場合はなんとか2科受験の学校だけでも受けられないか、と思っている・・。

私は娘を地獄に落とす気なのか。
親として正しい姿はどっちなんだろう。
いや、娘にとってもっとも良い選択はどっちなんだろう・・
私は眠れない幾晩かを過ごしました。

その後、私は幸運なことに、何人かの受験終了組の方に、6年後半には勉強が詰まってくるので、このような記憶の混乱が起こることがある、というお話を聞くことができました。
1ケタの計算がわからなくなったり、簡単なはずのカタカナを鏡文字に書いてしまったりすることまであるそうです。
そして、そんなときは焦らず休ませてあげたほうがいい、というアドバイスを貰いました。

私は「こうする」と決めていた勉強をリセットし、しばしの休息を持つことにしました。
朝勉強(毎朝計算・漢字1ページ)だけはそのまま習慣で続けていましたが、課題を追いかけることをやめ、2人でショッピングに行き、他の家族にはナイショでこっそりケーキを食べに行ったりしました。

その期間はほんの一週間ほどだったと思うのですが・・

私と娘はその後、自然に受験に向かう生活へ、ふたたびするりと戻ることができました。
とはいえ、娘は苦手な分野をたくさん残した、不安な受験生に戻った程度でしたが・・。
しかし私にとっては出口の無い暗い迷路から、からくも脱出できた瞬間でした。

当時、娘が自分自身のことを少しもおかしいと疑わず、そんな姿を私が不安な気落ちで見守っていた期間は1週間ほど、そしてゆっくりリセットし、元気になるまでにかかった時間は、1週間ほどでした。
リセットのための1週間が終わり、徐々に元気を取り戻した娘にホッとした私は、精神的にどん底だったこの2週間を振り返りました。
振り返ってみると、あんなに苦しいと思っていたときが、ほんの数日前の出来事だったとは、信じられないことでした。
私はこのとき、それだけの短い期間を何ヶ月にも感じるほど、気持ちもカリキュラムも、これまで分刻みにびっしりと日常の中に詰め込まれていたのだ、ということに気付きました。

私は、時間を無駄なく使って目標を達成しようとするあまり、知らないあいだに視野がとても狭くなっていたのです。
時間に対する認識が、非常に短いスパンでしか・・つまり、すぐ近くの未来しか見えず、長い目で自分達が抱えた状況を見ることができなくなっていたのです。

あのとき、残された受験準備期間は、短いと思えば短いし、長いと思えば充分に長かった。

娘は何年もかけて受験準備をしたのだから、ある程度はすっぱり勉強を休んでしまったって大丈夫な、勉強の蓄積、厚みがあったのです。
それなのに私ときたら、悩んでいるあいだ、受験までの残り時間を減っていく砂時計の砂を見るような思いで焦り、どうやったら軽いスケジュールにして毎日の勉強の負担を減らせるか、それができない状況なら、もうやめさせてあげなければいけない・・と思い込んでしまっていたのです。

私と娘は確かに、しばらくお休みして、頭を冷やすべきでした。
そしてそれからゆっくり結論を出しても、じゅうぶんに間に合いました。
あのときの先輩お母さんたちからいただいたアドバイスは、的確でした。
追い詰められた精神状態では、冷静な判断をすることは難しかったのです。

受験が無事終ったとき、
「あのとき熱くなった頭で、『受験をやめる』と決めなくて良かった」
と思ったり、
「娘があんなにひどい状態になってもやめさせてあげられなかった自分は、やめさせた親より決断力が無い、薄情な親だ」
と思ったりしました。

娘は今、第一希望の私立中学に通い、充実した毎日を送っています。それ以外の人生を今ここで想像するのは難しいことです。
私は今でもあのときの判断が良かったのか、悪かったのかはわからないと思います。
公立中学に進んで、娘が奮起したか、萎縮してしまったかは、どんなに想像力をめぐらせてもわかりませんから・・。

私は、もしかしたら、ここを読んでいる方の中に似たような状況で悩んでいる方がいらっしゃっるかも知れないと思い、私が当時、先輩お母さんたちにいただいたアドバイスをここに書き残したいと思いました。
悩んでいる方の置かれた状況はさまざまだと思いますので、問題解決の答えにはならないかも知れません。
すぐにすべてをやめるべき子もいると思うし、娘のように少しのリセット期間で切り替えられる子もいると思うので・・。

私たちのこの経験が1つのケースとして、誰かの参考になると幸いです。


四つ葉【追記】四つ葉

我が家の上の息子は、6年生になってからの駆け込み受験でした。
上の子が中受に踏み切ると決めたとき、私は今後書類作成等の迷惑をかけることを考え担任の先生にそのことを報告したのですが・・。

後日、息子は学校で担任の先生に
「中学受験することにしたんだって?じゃあ、みんなと一緒に6年生最後の思い出作りはできないね。」
と言われたそうです。
そのとき息子は
「僕が選んだ道じゃない。親の考えで受験するのに、思い出が作れないなんて、ひどい!」
と喉まで出掛かって・・でもその言葉をぐっとこらえたそうです。

息子は「思い出が作れない」と大人にバッサリ切られたら、
返す言葉がなかったのだと思います。

当時息子はまだ11歳。
少ない自分の人生経験から、受験生でも本当に思い出作りができるのか、
それとも本当に先生の言う通りなのか、
切り返す根拠がありませんでした。

息子がこの話を私に伝えてくれたのは、
受験が終ってずっとあとの、中学2年生の終わり頃のことです。
彼はその当時、そんなことを言われたなんて、私にはおくびにも出しませんでした。

今、なんとなく勉強をする気がおこらず、ゴロゴロしているお子さん、
無口になって「受験やめたいな」、とぽつんと口に出すお子さんがいらっしゃったら・・
お母さんたちにお伝えしたいことがあります。

お子さんは、学校で、お母さんにはとても言えない、精神的に厳しいものを味わっているかも知れません。
受験生である自分に、心をくだく親の気持ちを慮って、また、親にこぼすのは思春期のプライドが許さず、隠していることがあるかも知れないのです。
外面的にみて、やる気が出なくて頑張れないとき、もしかしたらそんな何かを心の中に一生懸命封印して疲れてしまったのかも・・と想像してあげて欲しいなと思います。

息子が親を心配させまいと、頑張ってひとりで自分の心を守って黙々と勉強をしていたのに、キイキイとうるさく、思いやりの無い言葉を飛ばしてしまった当時の自分への反省を込めて、このことも記しておきたいと思います。




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