2873573 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

Shionの部屋

2007/05/16
XML


新緑の緑が美しい4月下旬~5月初旬。

メタセコイヤ.JPG


この時期は、前年の秋から冬にかけて落葉し、
さむざむとした枝ばかりの姿をさらしていた落葉樹の木々が眠りから目覚め、
その枝に新たなみずみずしい葉を生み出す季節です。

常緑樹の森は春の初め、
生まれたばかりの若芽たちの柔らかな乳白色におおわれ、
まるで森全体があわい霞に包まれたように見えます。
その後、木々は次第にその葉を成長させ、
森の色を白から黄色、黄緑色、そしてうす緑から緑色へと変化させてゆくのです。

森に生きている木々の種類はさまざまですが、
この芽吹きの季節ばかりはどの木も足並みを揃えて萌え出で、
おおむね同じような過程を経て色付き、壮大な緑色の森を形成してゆくようです。


GW里森5.JPG


そんな若葉が美しいこの季節、私の家の近くに、
なぜか葉を赤く色付かせ落葉する木があります。

楠(クスノキ)という木です。

楠は常緑樹。
冬でもその枝にたっぷりと緑の葉を茂らせています。
他の木々が貧弱な丸裸の枝にやっと若葉を芽吹かせようとしている春先にも、
私は常緑樹だから関係ないよ、と知らん顔をしているように見えます。

しかし多くの木々の若芽たちが伸び、立派な緑色の葉に育つこの初夏に、
楠は突然のようにその大木に茂らせた葉を紅葉させ、ぱらぱらと落とし始めます。

その期間はたいへん短く、あっというまに楠の下はその落ち葉でいっぱいになります。


(↓落葉直前の楠。葉が一部赤く変色している。)

クスノキ2.JPG


実はこの季節外れの落葉が始まる直前、楠はある準備をしています。

彼らは人間が桜などの春の美しい花々に気をとられている頃、
ひそかに新しい葉を芽吹かせ、育み、新旧交代のタイミングを狙っているのです。

楠は落とすと決めたらいさぎよくその葉を落とします。
モミジやケヤキなどの秋の落ち葉に比べると、まだ十分に使えそうな、
みずみずしい、生に近いような葉を、惜しみなくどんどん落としてしまうのです。

彼らが、彼らの特別な落葉の時期にあわせて静かに育てていた若い芽は、
この暖かい季候と陽気な日差しの助けで、僅かな時間で効率よく大きくなっています。
そのため楠は古い葉を落としてしまっても貧相になることもなく、
「常緑」のイメージを保ったまま、実にさりげなく、
新旧交代を果たすことができるのです。

この初夏という季節に落葉する木ですが、
私は自分の家の周辺では楠しか見たことがありませんでした。
ですから私はずっと、楠は特別な木だ、と思っていたのです。

しかしよくよく調べてみましたら、他にもいくつか初夏に落葉をする樹木があり、
それらは5月の季語として「常磐木落葉(ときわぎらくよう)」という言葉で
これまでその存在を歌に詠まれてきたりしたようでした。
(「常磐木(ときわぎ)」とは常緑樹のこと。)
また、この楠の初夏の落葉も「楠落葉」という言葉で、
古くから5月の季語になっていました。


私はこの楠の特別な落葉のかたちを、
現在の住まいに引っ越して身近な木として見るようになるまで知りませんでした。
楠が近所にたくさん見られる今の家に住んでからは、
毎年なにげなくこの落葉を見てきたのですが・・
今年は彼らの特別な生き方について少し調べてみよう、と思いました。

で、一生懸命調べてみたのですが。
図鑑やHPで調べた楠のデータはどれも同じ(当たり前ですね・笑)。
特に彼らがこの時期に好んで落葉する意味を
解説した資料には、出会えませんでした。

しかしあれこれ調べることによって、
身近で何でも知っているような気がしていたこの楠という木の、
それまで知らなかった面をたくさん知ることができ、
調べたことはとても大きな収穫がありました。


四つ葉 四つ葉 四つ葉 四つ葉 四つ葉


ここから先は私の予想というか、想像になるのですが・・

楠などの常緑樹がどうしてこの初夏に落葉するのかということの理由について、
私は、彼らの「エネルギーの配分」の問題なんじゃないかな、と思いました。

落葉樹は日差しが強い春・夏という季節には活発に葉を茂らせ活動しますが、
秋に日差しが弱くなれば葉を落とし、冬には休眠に近い状態に入ります。
そして落葉樹は植物が生きるのには不利な寒い季節のあいだは
エネルギーを使わず、じっくりと水を吸い上げ、
暖かい春に向けてまた一気に「生」のエネルギーを爆発させます。

しかし常緑樹は暖かい季節も、そうでない季節も、
常にその葉を同じコンディションに保って維持していかなければなりません。
この常緑樹の生きかたは一見なにげないことのように見えるけど、
実は落葉樹の生きかたに比べると、
コンスタントにエネルギーが必要なことなんじゃないだろうか、と思いました。

だから彼らは、とても暖かく、他の木々がじゅうぶんに育って
地中の水の取り合いをしなくても良い初夏になってから、
その葉を入れ替えるのではないか、と私は思いました。

春先に比べたら初夏は日差しが強く、気温も高くなりますし、日照時間も長くなります。
乾燥した真冬に芽吹きの準備をするのに比べたら、
菜種梅雨やたけのこ梅雨のおかげで、地中の水も豊富でしょう。
たぶん彼らは少しのエネルギーと短い期間で
葉の総入れ替えをやりとげることができると思うのです。

楠やその他の常磐木の「初夏の落葉」は、
年間を通して葉を落とさず生きていく彼らが、
もっとも少ないエネルギーで、
効率的に新陳代謝をしながら生きる知恵なのではないだろうか・・

これがこの数日、散歩のたびに楠を見上げて
つらつら考えてきたことの、私なりの結論です。

いつか、木の専門家にお話を聞けたら、
この件について真相を聞いてみたいです。




(↓新しい葉に衣替えした、初夏の楠。この新緑の緑色は、私の大好きな色です。)

クスノキ3.JPG




↓「いいね」と思われましたら、クリックを。↓

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村









Last updated  2015/04/03 07:10:05 AM
コメント(11) | コメントを書く

PR

Profile


しおん★☆

Calendar

Category

Free Space

◆犬猫の里親募集サイト↓

いつでも里親募集中


◆日本と世界の「今」がわかる!
「パチンコ屋の倒産を応援するブログ」

rHuuUFO6vIgwcgk1402181783_1402182161.jpg


◆中国共産党に屈しない華人系TV局↓

x7Lgj9ZYhuN_OZA1402179836_1402180085.jpg

◆普遍的な人間の価値観、権利、自由を支持
中国の真相を伝える、独立した報道機関↓

YH2qfM3XOa55OUe1402180904_1402180982.jpg


◆日本周辺の軍事事情(グーグルマップ)↓

oBxKyfexipK7ezE1401890275_1401890351.jpg

◆ここ数日のPM2.5の値(国立環境研究所)
※下の図『硫酸塩エアロゾル』がPM2.5です↓

i_NsGH3yAz6o6Tn1401892184_1401892387.jpg


◆法務省が設置を狙う、言論監視機関とは?
↓  ↓  ↓
バナーc


TV・新聞の情報隠蔽に気付いたら。
意見交換できる草の根情報サイト
↓  ↓  ↓
うさぎバナー.jpg


ke-ki.JPG

しおんへのメールはこちらへ
※件名に、「しおんのへや」または
「しおんの部屋」「Shionの部屋」の
どれかを入れて送って下さい。









【楽天ブックスならいつでも送料無料】民間防衛新装版 [ スイス ]


↑新築・結婚のプレゼントにも買いたい1冊です




日本乗っ取りはまず地方から! 恐るべき自治基本条例!-【電子書籍】


↑日本で静かに進む『侵略戦争』を解説した本





PVアクセスランキング にほんブログ村

Comments

HANG ZERO@ Re:◆オープン前のメッツァビレッジへ。訪問レポ(11/09) いつもありがとうございます。 ククスがい…
HANG ZERO@ Re:◆オープン前のメッツァビレッジへ。訪問レポ(11/08) お久しぶりです。 いろんなこと。。。 あ…
もくれん@ Re:●ミステリー 『こぞ 』 という猫の名の由来は?(03/14) はじめまして。 わたしの祖父も猫を「こぞ…
mkd5569@ Re:◆グランプラス カフェ 【汐留 新橋】(08/23) こんばんは おひさしぶりです。 ひさしぶ…

Favorite Blog

韓国経済ついに“崩壊… New! 生王さん

高砂百合 New! 春の小川7768さん

一日遅れだけど、誕… New! あけやん2515さん

三ヶ根清掃奉仕 New! seimei杉田さん

8月に思う・・ 方向音痴4445さん

長岡まつり花火大会… ふぁみり〜キャンパーさん


Copyright (c) 1997-2019 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.