◆パンジーとビオラに付く、赤黒の芋虫の正体（画像あり、注意！）

2012/07/06

◆パンジーとビオラに付く、赤黒の芋虫の正体（画像あり、注意！）

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今年は、GWが終わり、梅雨のシーズンに入っても、
我が家のビオラは、次々に花を咲かせ続けました。

気温があまり、高くならないから花がもつのか、
それとも、最近の品種は昔に比べて、花の時期が長いのか･･･

そんな我が家の、春の名残りのビオラに、虫が！
（以下、気持ち悪い虫の写真が登場します、注意。）

posted by (C)しおん

終わりかけのビオラに、数匹の、同じ色の虫。毒々しい赤黒です。
主人いわく「追い払っても追い払っても、毎日やってくる」との事。
そして食べます、ビオラを。花と言わず葉といわず、バリバリです。

ビオラを食べに、初夏、毎日何匹もやってくる虫とは、この写真の子。

･･･あまりの気持ち悪さに、画像サイズを小さくしてみました

見慣れない虫だわ、こいつ一体何者？と思い、ググること数分。
どうやら、「ツマグロヒョウモン」の幼虫らしい、とわかりました。
この蝶のことは、前にブログに書いたことがありました。その時の写真↓

日記は、ここです ⇒　◆ ツマグロヒョウモン（画像）◆

当時、日記に　この蝶のことを書こうといろいろ調べたところ、

「この蝶は、北関東では2002年に初めて目撃報告があって以降、
２００６年現在ほぼ定着し、普通種になりつつある」とありました。

「なぜこの蝶は関東で一気に増えるようになったのだろう？」
とその時不思議に思ったのですが･･今年、幼虫を見て、その理由が急に解りました。

ツマグロヒョウモンの幼虫が関東で急速に生息域を広げた理由。
また、我が家のビオラに集中してやってくる理由。

それは、ツマグロヒョウモンの幼虫は「パンジーやビオラなどのスミレ」だけを食べるから･･･
つまり、彼らが生きるのに必須の食料はスミレだから、ということみたいです。

　

なるほど。
初夏、ご近所ではすでに、パンジーやビオラはとうに片付けてしまっています。
彼らが生き残るには、パンジーをまだ咲かせている我が家にやってくるしか、
他に方法が無かった、というわけですね。

我が家のガーデニング歴を思い返してみると、1990年代はパンジーが主流。
ビオラは、数年前、爆発的に色や種類が増えた時期があり、その頃から買うようになりました。
ウィキペディアによると、ビオラは、
「1980年頃までは、数種に過ぎなかった」　とあり、
近年、急に増えた、という認識は間違い無いようです。

また、これも我が家のガーデニング経験からの実感ですが、
パンジーとビオラを比べた時、ビオラの方が花時期が長いように思います。
うまく育てれば長く鑑賞できる、お買い得な花だ、と思い、
ここ数年は特によく買い、育てています。
花の苗を売っているネットショップをいくつか見たところ、このビオラを、
「半年間、咲き続けます」という触れ込みで売っているところもありました。

ここ数年のビオラの種類の豊富さ、華やかさ、長く楽しめる花時期が重宝され、
そういえば、我が家の近くの公共の場所･･･公園や道端の植え込みにも、これが
多数、採用されているようです。いや、うちの街だけでなく、周辺の自治体でも。

ツマグロヒョウモンの爆発的増加は、
人間がビオラを広め、長期間、大切に栽培していることと、無縁ではないのでは。
ヒトはこのことに気付かないでいるけど。

生き物は、住みやすい環境があれば、どんどんそこへ入ってきて、増えてゆく。
気付くのは、それがたくさんたくさん増えて、目に付くようになってから。

ヒトが偏った動きをすることによって、生き物の分布図が変わってゆくんだ･･･。
ツマグロヒョウモンの幼虫を見て、あらためて　このことを、実感しました。

生物の勢力図の変化による、生き物の生息数の変化。
それは、昆虫や植物、動物の世界だけでしょうか？

今日は最期に、テレビがとりあげない、いくつかの記事を御紹介します。
お時間を作って、ぜひ、お読みいただければと思います。

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