◆ フジバカマとヒヨドリバナ（ヒヨドリソウとも呼ぶ）

2013/11/08

◆ フジバカマとヒヨドリバナ（ヒヨドリソウとも呼ぶ）

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テーマ：日々自然観察(9860)

カテゴリ：● 季節・四季・自然・植物

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春の七草は諳んじているけど、
何度、見なおしても覚えられないのが、秋の七草。
そんな秋の七草の１つ、フジバカマに出会いましたので、
写真を撮ってきました。

　

フジバカマ
Eupatorium japonicum
キク科　ヒヨドリバナ属

この花を「可憐」「美しい」とみる人もあるでしょうが、
子供の頃から田舎暮らしの私の感覚からすると、
「地味な花」という、薄い印象しかありませんでした。

秋になると、明るい道沿いなどに、
普通に（たくさん）生えている・・と思っていたのですが、
調べてみたら、現在は環境省のレッドデータ（絶滅危惧種）に入っているそうです。
そんなに減ってしまったのでしょうか、ちょっと驚きました。

そのような事情もあり、数年前には、「藤袴を守ろう」という活動があったようです。
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「守ろう！藤袴プロジェクト」

フジバカマは、源氏物語や古今和歌集など、1000年以上の文献や物語にも登場し、
平安時代の女性が、十二単のなかに香料として忍ばせていたとも言われています。
薬として使われていた歴史もあるようで、
日本人とのお付き合いはかなり長い、ということがわかりました。

・・・次に出会ったときは「地味」なんて言わず、
1000年の歴史に敬意を表したいと思います

ヒヨドリバナ
Eupatorium makinoi
キク科　ヒヨドリバナ属

さて。上の写真、
「フジバカマの、白バージョン？」
と言いたいところですが、この花の名前は「ヒヨドリバナ」と言うらしいです。
私は子供の頃から見慣れている花ですが、
この年になるまで、なんと！
この花の名前を知りたいと思って、調べたことがありませんでした！
あまりに見慣れており、姿もフジバカマ同様、私好みではなかったためかと・・。

フジバカマとヒヨドリバナは、色以外はそっくりの姿をしていますが、
不思議なことに、ヒヨドリバナは、絶滅危惧種でもなんでもなく、
今でも普通に繁殖しているようです。

２つの、そっくりの植物の運命を分けたものは、何だったのでしょう？

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