2007/06/11(月)22:52
エゴ・・・
エゴといっても、わだつみ判官が"エゴイスト"だということではなく、エゴはエゴでもエゴノキのお話・・・(笑)
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エゴノキは材質の堅さと粘りを生かして、かつては火であぶって曲げ、"背負い籠"や"輪かんじき"などに利用されていいましたが、現在でも杖や工芸品に使われたりしますが、魚毒性含有の植物でもあります。
エゴノキの有毒成分は"エゴサポニン"と呼びますが、この毒性を利用して、昔は果実や根を水の中で叩き潰し、魚を麻痺させて採取していたようです。もっとも、この漁法は現在では禁止されています。 また、泡立つことから洗剤の代用で洗濯にも利用されていたとか。
エゴノキ科の植物は南アメリカ、北アメリカ、ヨーロッパ、東南アジアなどに10属約100種ほどが分布していますが、日本にはエゴノキのほか、ハクウンボクなどが自生します。
エゴノキは、雑木林に普通に見られ、庭園木としても利用されて親しまれている落葉小高木です。 別名を轆轤木(ロクロギ)、萵苣乃木(チシャノキ)とも呼び、岡山県の県北では、「ちない」などと呼んでいるようです。
花は下向きに枝から下がる独特の咲き方です。 和名は、果皮が喉を刺激して"エグ味"があるために("えごい")という言葉から名付けられたそうです。 エゴノキを漢字では「斉敦果」と記されていることもありますが、残念ながら正式ではなく、斉敦果とはオリーブの漢名なのです。(無念。。。)
『エゴノキ』
エゴノキ科 エゴノキ属 落葉高木
学名:Styrax japonica Sieb. et Zucc. 開花期:5~6月
英名:Japanese snowbell
別名:ロクロギ、チシャノキ
原産:日本在来種 北海道、本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国
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