秋はヴィオロンのため息
ポチっとしてくださると喜んだりします。秋の日の ヴィオロンのためいきの 身にしみて ひたぶるにうら悲し。(ベルレーヌ)秋の歌といえば、有名なものでは上田敏の訳詩集「海潮音」の中に紹介されているベルレーヌの詩です。 原題は文字通りに「秋の歌」。 まるで、ため息のような誰かが奏でるヴァイオリンの哀しげな音色が、街角に流れているとも思える秋の黄昏・・・ そんな静かな情景を思い描くことができる美しい詩です。 ところが、同じベルレーヌの秋の歌でも、堀口大學が和訳をすると、「秋風の ヴィオロンの節ながき啜(すす)り泣き もの憂きかなしみに わがこころ傷つくる。」となり、また少し味わいや印象が変わるのが解るでしょうか。 ともあれ秋という季節は、美しくもあり、ヴィオロンの音色のように切なげな悲哀の表情も併せ持ち、まさに女心なのですね。ベルレーヌの詩といえば、1944年6月6日の夜明けの北フランスでのこと。 海を埋め尽くした4,000隻の連合軍艦艇が、ノルマンディの海岸に上陸作戦を決行。この死闘の前に、米、英を中心とした連合軍の兵力は15万6,000人。 一方、ドイツ軍は海岸に無数の地雷を埋設して連合軍を迎え撃ちました。 このノルマンディ上陸作戦の暗号にベルレーヌの「秋の歌」の一節が使われたのは有名な逸話です。1944年6月6日、悪天候に油断していたドイツ軍の不意を突き、夜明けの干潮を狙って連合軍はノルマンディ海岸に上陸作戦を決行しました。アメリカ軍のコータ准将らの指揮によって、連合軍は上陸に成功。 不意を突かれたとはいえ、ドイツ軍はブルメントリット少将のもとに激しく抵抗して"最も長い一日"が始まるのでした。 ポチっとしてくださると喜んだりします。◆やっぱりこれからは、熱々のラーメンが恋しくなる季節◆ ◆秋の夜空を見上げながら飲む珈琲は、心の苛立ちを鎮めてくれます◆◆南近畿の秋を感じる旅、そんな想い出に残る旅をしませんか◆