ダウン症児の親の会と財団法人 こども未来財団の共同主催による研修会がありました
「~明日に向かって虹色の橋をかけよう~みんなで知ろう・子どもたちのこと」と題した研修で全3回シリーズ。最終回は石巻市に住む23歳のダウン症の青年とお母様の講演でした
ダウン症で4年制大学を卒業された方です(全国では二人目)
成人されたお子さんを育てたお母様のお話をお伺いできた貴重な時間でした
今から20年前は障碍に対してまだ理解も少なく苦労されたそうですが、そんな事は微塵も感じさせない明るい素敵なお母様
地元の保育園、小・中学校を普通級で過ごし、昼間の定時制高校を経て大学に進学した青年
ロックが大好きというだけあって風貌もロッカーでした
先日ハワイへ語学留学したという、英語で自己紹介をしてくれたKさん(ブログ掲載はおことわりしてなかったのでイニシアルにしておきます)
小学校時代は授業を抜け出したり、下校時の迷子。。。エピソードは数え切れないほどだったそうです
それでもお友達や先生の協力で色んな行事もこなしてきたそう
授業の工夫と言えば、計算は苦手だったそうだけど、数字は書く事ができたKさん
黒板の前に出てお友達が計算した答えを「書く」のが彼の役目だったり。。ちょっとした工夫で授業に参加できるんです
跳び箱だって、みんなが同じ段を飛ぶんじゃなくて、あちこちに色んな高さの跳び箱を置いて飛べる高さを飛びましょう。。。って
勉強が出来る、出来ないは別として、お母様はみんなと同じ通知表をもらってくる事が嬉しかったそうです
ある時、お母様の知り合いのスウェーデンの方が日本に来て、障害児が駅で切符を買う練習をしていた光景を見たそうです。その長い列はとても異様な光景に見えたのだそう
なぜなら「買えないのなら誰かが買ってあげればいい事」だから
もちろん出来た方がいいんだけど、出来ないなら出来る人が手助けする。。。社会福祉が進んでる国はこれが当たり前なんですね
だからこそ、共に学んで「生きる力」をつけて欲しいと
もちろんいじめにもあって嫌な思いもたくさんしてきたそう。でもいい事も悪い事もひっくるめてこそ「生きる力」になる
嫌な思いをしてハラワタが煮えくりかえった事もあったけど、今は出会った人すべてに感謝とおっしゃっていました
そして、自立して欲しいと願うけど、完全な独り立ちは残念ながら無理がある。でも周りの支えがある中での自立でも十分で、そのための理解者をたくさん作る事が大切なのだと
これはKさん家族の一例。色んな考え方があるから決してこれが良い!と言うのではなく、障碍があってもみんなと同じ場所で暮らすということが当たり前になって欲しいと切に願っていました
今はパソコンの勉強をしながら就職に向けて頑張ってるそうです
大学(経営学部)に入ったのも、「納税者になる!」という目標があったから
いつでも夢に向かって前向きに頑張ってるKさんはとても素敵でした
しおりはどんな夢を持ってくれるかな~
障碍児と共に歩む会