ボストンこども園を運営してー自閉症セラピスト塩田玲子のページー

2006/06/07(水)04:22

上手に褒める

自閉症ケース(99)

褒め方について。 例えば、私の学校は、罰は与えないでできるだけ子どもに(自閉症の)対応していく方針だ。 罰といっても、体罰とか、そういうことを意味しているのではなく、 例えば、上手にできたらお菓子がもらえるはずだったのに、できなかったもしくはパニックになったからお菓子はあげない、などのことで、英語ではネガティブリインフォースメントというが、それをしない、ということである。 ちゃんとできなかったら、お菓子あげないからね、 というのはタブーであり、できることに焦点を当てるのである。 例えば、廊下で歩かずに走る子どもがいるとする。 通常は、歩かないとだめよ、と言いがちだが、私たちは、その子どもが歩いた瞬間に、わざと「わぁ、上手に歩けるね!」とコメントし、すかさず強化子を与えるのである。 走ったときは、もちろん状況によって、タイムアウト、または出発地まで戻るなど対応は取られるが、そういった対応は事前に話し合われ、しっかりとしたプランとして書面に書かれている正式なものである。そうでないとき以外は、タイムアウトなどを使う事は許されない。 これから学ぶ事は、日々の子育ての中で、子どもが泣きわめいたり、言う事を聞かなかったりすることがあるが、そのときにないてばかりいたらお菓子上げないよ、と言わずに、その場は無視し、静かになった瞬間に、「ちゃんと泣き止めたね、偉いね」といって褒めて上げることである。そうやって、できることを褒めて上げるのは、大切だと思う。 いつもそうは行かないけれど、できるだけそうするようにしている。

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