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【スタッフ】 監督=フランソワ・トリュフォー 原作=レイ・ブラッドベリ 脚本=フランソワ・トリュフォー、ジャン=ルイ・リシャール 撮影=ニコラス・ローグ 美術=シド・ケイン 衣装=トニー・ウォルトン 編集=トム・ノーブル 音楽=バーナード・ハーマン 【キャスト】 オスカー・ウェルナー =ガイ・モンターグ ジュリー・クリスティー =リンダ/クラリス(2役) シリル・キューザック =消防隊長 アントン・ディフリング =ファビアン アレックス・スコット =ヘンリ ビー・ダッフェル =老婦人 【あらすじ】 舞台は、情報が 全てテレビやラジオによる画像や音声などの 感覚的なものばかりの未来社会 そこでは「本」の所持が禁止されており、発見された場合はただちに「ファイアマン(消防士)」 と呼ばれる機関が出動して焼却し、所有者は逮捕されることになっていた (表向きの)理由は、本によって有害な情報が善良な市民にもたらされ、 社会の秩序と 安寧が損なわれることを防ぐためだとされていた 密告が奨励され、市民が相互監視する社会が形成され、表面上は穏やかな社会が築かれていた だがその結果、人々は思考力と記憶力を失い、わずか数年前のできごとさえ曖昧な形でしか 覚えることができない愚民になっていた そのファイアマンの一人である『ガイ・モンターグ』は、当初は模範的な隊員だったが、 ある日 自分の妻にそっくりな『クラリス』という女性と知り合い・・・・ 彼女との交友を通じて、それまでの自分の所業に疑問を感じ始めた 「ガイ」は 仕事の現場で拾った数々の「本」を読み始め、社会への疑問が高まっていく そして、遂に「ガイ」は 妻の密告により 追われる身となっていくのだが・・・・・ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 映画の冒頭 普通は表示されるべき「タイトル」や「クレジット」が・・・・ この映画が “人々が文字を読むことを政府が否定する世界を描いているため” 一切表示されず タイトルやスタッフやキャストがナレーションによって説明 まず 変な雰囲気を漂わせる そして 最初に出てくるのが 真っ赤な色の「消防自動車」に黒装束の8人の消防士が乗ってる 彼らは火を消す「消防士」かと思いきや 火炎放射器を持った 本を燃やす「火付け士」だった タイトルの「華氏451」は 紙の燃える温度のことで・・・・ 原作者「レイ・ブラッドベリ」は 50年以上前に「読書する」という文化が衰退し 映像や音声によるメディアの時代を予想し 更に政府ががそれを利用し 国民意識を コントロール統制しようとする世界を書き 読書好きな「フランソワ・トリフォー」が映画化 今現在 パソコン・スマホ等でも読書出来る時代が訪れ 実際に「本」がなくても読書できるが やはり読書は本の持つ重みと 匂いを嗅ぎつつページをめくる楽しみがあってのモノ 昔からオイラ 本にかけるお金は惜しくなかった 本棚に増えていく本が宝物でもあった でも最近 「一度読んだ本は 二度と手もつけずに埃だらけなんて バッカみたい 邪魔だし 死ぬ前にチャンと処分しといてね」 なぁーんて言われてて なんか切ない この頃 そう言えば オイラが退職した折り 関西の友達が紹介してくれた再就職先は オイラも存じ上げる某大学教授の 民俗学関係の膨大な蔵書を整理するというモノで 数十年間に渡る調査研究で収集した書籍は20畳程の部屋に溢れていて 数が解らない程 大学の研究室や図書館 国や県の図書館に寄贈しようとしても 大抵の本は在庫で溢れており 稀少本以外は不要と断られしまうそうで 全てがパソコンにデーター保管してるらしいのです 勿論オイラには出来ないと断りしましたが「どうなったのでしょうか あの膨大な本は?」 焼却処分されちゃった? それか「ブック・オフ」あたりに引き取ってもらった かな? 映画の中で 次々に格言的なフレーズが・・・・・ 「哲学は有害だ 小説より始末に悪い 思想家や哲学者は 同じことを主張する "自分は正しく 他の者はバカだ"と」 「人間の運命は決定されていると説いて 時代が移ると 選択の自由があると云う 「哲学は流行にすぎない 今年の服は丈を短く 来年は長くというのと同じだ」 「死んだ人間の物語は ”自伝” と呼ばれている【我が人生】【我が日記】【我が私的な思い出】 書き始めた時は純粋な衝動があったろうが 何冊も続くにつれて虚栄を満足させる道具と化し 他の人間を見下す」 ラストが面白い 人々は本を捨て 代わりに 本を丸暗記した人々が沢山いて その人から 内容を聴くことになる・・・・・でもネェ それって違うんじゃない 読みたい時に一人で読むのがイイんであって・・・・・二人の都合も合わせなきゃなんないし 誰が 何を暗記してるか判らんじゃない? それなら録音した方がいいんだし ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 最近 散歩中に目立つのは 真っ赤な実をタワワにつける「ピラカンサ・橘もどき」トゲに注意 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年11月12日 13時22分23秒
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