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昨日アトリエから帰ると 直ぐ 同居人「健さん 死んじゃった」って 身内の様な口調で
「エッツ だれ?」 「高倉健さん? うそッ!」 「いつ・なんで・どうして?」 一瞬 何故か “自殺” ・・・・の文字が頭をよぎった が 「病気だったんだって・・・・ガンだったらしいよ」 それからつけた TVワイドショーは 「健さん」の追悼特別番組で埋め尽くされて・・・・ それらを観ていたが 普段では絶対にないことだが・・・・なぜか 鼻の奥がツーンとして つーワケで 健さんを偲びつつ 哀悼の意を込め 数ある「健さん」映画の中でも 「居酒屋兆治」「駅 ステーション」等 オイラが好きなモノの中の一本を「オイラのブログ」 から選んで 映画「夜叉」を再度載せました <2012年8月27日> のものです 【スタッフ】 監督 =降旗康男 脚本=中村 努 撮影=木村大作 編集 =鈴木 晄 音楽=佐藤允彦、トゥーツ・シールマンス 主題歌=ナンシー・ウィルソン 録音 =紅谷愃一 照明=安河内央之 【キャスト】 高倉 健 =修治 田中裕子 =螢子 小林稔侍 =トシオ 大滝秀治 =親爺 田中邦衛 =啓太 寺田 農 =組頭 下條正巳 =組長 ビートたけし=矢島 乙羽信子 =うめ あき竹城 =とら 檀 ふみ =夏子 真梨邑ケイ=歌手 奈良岡朋子=塙松子 いしだあゆみ=冬子 【あらすじ】 日本海に面した小さな漁港 漁師として働く『修治』 15年前に 大阪ミナミのヤクザから足を洗い、妻の『冬子』、三人の子供、 そして 冬子の母『うめ』と一緒に静かな生活を送っていた 「修治」の背中一面の“夜叉の刺青”は 「冬子」と「うめ」以外は誰も知らない 冬、ミナミから『螢子』という 子連れの女が流れてきて“螢”という呑み屋を開いた そして「螢子」の妖しい美しさに惹かれ 毎夜のように漁師たちが集まってきた 数カ月後「螢子」のもとに ヤクザで「螢子」のヒモの『矢島』がやってきた 「矢島」は漁師たちを賭け麻雀で誘い込み、覚醒剤を売りつけた 「修治」と仲のよい『啓太』も これに引っかかった 「修治」の脳裡には覚醒剤がもとで死んだ妹『夏子』の辛い思い出がよぎった そして そのシャブの運び屋がかつて「修治」の弟分だった『トシオ』だった 「修治」は「螢子」にシャブを隠した方がいいと忠告、 いわれた通りにした「螢子」を「矢島」は包丁を持って追いかけ 村人にも斬りかかった そして それを止めに入った「修治」のシャツを「矢島」の包丁が斬り裂いた 隠し続けた背中一面の刺青がむき出しにされ「修治」の過去はたちまち街中に知れ渡った ミナミに帰りたい、そんな「螢子」の気持は「修治」に通じるものでもあり 二人はミナミという共通の過去に想いをよせて、抱き合うのだが・・・・・ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー この映画「夜叉」は CS放送「日本映画専門チャンネル」で観たのだが・・・・ 映画終了後 この番組のホスト「軽部真一」と 主演した「高倉健」の対談があって 結構 面白い話が いろいろと聴けて なんだか とっても得した気分になれた 緊張しまくる「軽部」に いともリラックスした「健さん」は 意外と饒舌で・・・・ 事前に「軽部」が質問事項を送っていたとかで その質問状を持参 答えが書いてあるのか それを見ながらの会話で始まったが 途中からかなり脱線 その話が とっても愉快だった 先ず 1番興味深かったのが 1983年の「居酒屋兆治」出演が嫌だったという話 「南極大陸」の撮影で南極から帰ったら 「黒澤明」監督の作品に出演する予定だった (恐らく1985年公開の映画「乱」だと思われる) ところが 「居酒屋兆治」が既にクランクインしてて 全スタッフ・キャストが スタンバイして待っていた 仕方なしに黒沢作品を降り イヤイヤ撮影に入ったとか 「だから 気が入ってないんですよ アレには・・・・でも、今観ると とってもイイ」 なんと正直な人なんだろう・・・・ そして「降旗」監督については なにもしないんだあの人は ただの酒飲み 走る馬は私 実際現場で采配を振るってるのは 大声で叫んでる撮影の「木村大作」 知らない人が 撮影現場を見たら みんな監督は「大作」だと勘違いするネ それと 「ビートたけし」を ベタ褒めしてた・・・・天性のもんだって 監督としての才能には触れなかったが 役者として 持ってるモノが 凄い!って もう一人は 映画「あなたへ」での「大滝秀治」 この二人はチョットしか出演してない のに 全体の中での存在感が誰よりも大きく 演技なんかしてないのに1番目立ってて こんなダサい台詞をって思ってたのを 「大滝秀治」が発したら・・・・ 自然と涙が出るほどの感激で・・・・うわー凄い、同じセリフを違うものにしちゃうって 映画ではマイケル・チミノ監督ロバート・デ・ニーロ主演の「ディアハンター」が一番好きとか 「ローマの休日」の「グレゴリー・ペック」の新聞記者 あれがアメリカ人の誇りなんだってサ 小津安二郎監督の「東京物語」とか 「ジャン・ギャバン」の演技が凄い!って ヤッパリ映画人なんだね・・・・・話が尽きない どんどん広がってゆく・・・・いいなァ 恐らく 時間の制限がなければ もっともっと 話が聴けただろうに・・・・ ああ それともう一つ 今テレビで流れてる「永谷園」のコマーシャルを 何故 引き受けたのか?・・・・の話も 面白かった 新作映画「あなたへ」の宣伝の為に 色々あちこち 引っ張り回され、主役だから仕方ない けど「たけし」や「大滝さん」の様な立場で映画に出たかったって本音も 映画「夜叉」について 書く行数が無くなってしまったが・・・・ 「田中裕子」の なんとも強烈な 男を翻弄する妖しい魅力は 流石の「健さん」も 負けてしまうほど凄い・・・・ そして「健さん」が褒める「たけし」の狂気振りも 怖いほどの迫力で印象に残る そしてやっぱり「健さん」の 鍛え抜かれた裸が一番の見世物 見事に筋肉のついた身体全体に彫られた夜叉の刺青には 男が惚れる 「クリント・イーストウッド」に その生き様が似てると常々思っているのだが ダーティー・ハリーのイメージを吹っ切るように 後年の作品は懺悔と平和主義に満ちて 「健さん」も 任侠シリーズでヤクザの切った張ったイメージから脱却して・・・・ 過去の傷跡を主題としたテーマが痛く迫って 胸を打つ・・・・・ 俳優の中では 「坂東妻三郎」「三船敏郎」「緒形拳」についで 【日本人の男】を演じられる役者だった 「高倉健」さんを悼み 心からご冥福をお祈りいたします。 合掌 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年11月19日 16時55分09秒
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