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*この項は 「スタンリー・キューブリック」監督作品特集ということで
2012年5月25日に載せたブログをコピーしたものです 【スタッフ】 監督=スタンリー・キューブリック 原作=ピーター・ジョージ 脚本=スタンリー・キューブリック、ピーター・ジョージ、テリー・サザーン 撮影=ギルバート・テイラー プロダクションデザイン=ケン・アダム 美術=ピーター・マートン 編集=アンソニー・ハーヴェイ 音楽=ローリー・ジョンソン 【キャスト】 ピーター・セラーズ =マンドレイク/マフリー大統領/Dr.ストレンジラブ ジョージ・C・スコット=バック・タージドソン将軍 スターリング・ヘイドン=ジャック・リッパー准将 キーナン・ウィン =バット・グアノ大佐 スリム・ピケンズ =キング・コング少佐 ピーター・ブル =サデスキー大使 トレイシー・リード =ミス・スコット ジェームズ・アール・ジョーンズ=ゾッグ少尉 【あらすじ】 アメリカ合衆国の戦略空軍基地 『リッパー』将軍の副官として赴任した 『マンドレイク』英空軍大佐は、突然「R作戦」開始の命令をうけて愕然とした ソ連攻撃に備えた 緊急かつ最高の報復作戦「R」が 発令されたのだ 基地は完全に封鎖され、厳戒態勢がとられ 哨戒飛行機の全機も通信回路が遮断され、 基地からの指令だけしか受けられない状態になり・・・・ 50メガトンの水爆を搭載したB52爆撃隊は 直ちにソ連内の第1目標に機首を向けた その直後、「マンドレイク」大佐は 「リッパー」将軍が精神に異常をきし、 敵の攻撃もないのに 独断でこの処置をとったことを知ったが、手遅れだった その頃 ペンタゴン 国防省の最高作戦室では、大統領を中心に 軍部首脳と政府高官が 事態の処理をめぐって激論を交わしていた 議長の『タージッドソン』将軍は 時間の緊迫を訴え、編隊の呼戻しが不可能な以上、 全力をあげ ソ連に先制攻撃をかける以外 道のないことを懸命に説いたが・・・・ 大統領は『サデスキー』ソ連大使に 事態を説明、撃墜を要請したが・・・・ ソ連に1発でも水爆が落ちれば 全世界の人々が死滅する装置が起動すると脅す そして、その世界壊滅装置の解体は不可能なのだという 米国兵器開発局長官『ストレンジラブ』博士は この存在を証明します 同じ頃、大統領の命令をうけた『ガーノ』陸軍大佐指揮下の部隊は 基地接収のため交戦中だった やがて基地警備隊は降伏、「リッパー」将軍は自殺し、 「マンドレーク」大佐は 呼返しの暗号を発見したが・・・・・ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 映画の冒頭に字幕が・・・・ 「この映画に描かれるような事故は絶対に起こりえないと、合衆国空軍は保障します」 「また、ここに登場する人物はすべて架空で、実在の人物との関連は少しもない」 そして更に ソ連が地球の最終核兵器「絶滅装置」の開発が進んでいると 続き・・・・ ブラック・ユーモアの喜劇映画なんだけれども、あまりにもブラックが 強烈過ぎて 笑うに 笑えません、それは 絶対アリエナイ筈なんだけど “もしかして”という不安感が たった一人の人間の判断で 地球の滅亡が 脅威が 行使される可能性を示唆し それは アメリカ合衆国大統領が 核爆弾の発射ボタンを押す という判断と敵国に核攻撃を受けて それを確認が出来た段階で 反撃攻撃作戦を命令出来る「将軍」がいるということ その 世界の運命を握る人間が 本当に信頼出来るのか?という疑問を投げかける そしてそれは その人間を取り囲み 支え アドバイスする人達の信頼性も合わせて その主人公と重要スタッフ達を描き 人間性を暴いて見せてて・・・・ 【こんな奴らだったら どうする?】 的な 怖~い映画です 『リッパー』将軍(スターリング・ヘイドン)の場合 いきなり 「R作戦」(報復作戦)を 真剣で切羽詰った真面目な顔で 命令します そして 隊員達に「・・・どうやら我々の祖国は今頃どえらい騒ぎらしい 君らがどんな 気持ちなのかよく分かってる さぞ複雑な気持ちだろう平気で核爆弾を落とせる奴は人間 じゃない、だが考えろ、今頃祖国のみんなは我々に期待してる それを裏切れるか」と鼓舞する こんな考えになった理由が・・・・どうやら「殺菌用のフッ素が水道水に含まれているのは ソ連の仕業だ・・・・それに気づいたのはセックスが終わって、言いようの無い疲労感に襲われ たからだ だからエッセンスを守るために水道水を飲まないし、以降、女にはエッセンスを与え ないのだ」・・・・なんだか訳が解らない理屈を並べる 『タージドソン』将軍(ジョージ・C・スコット)の場合 愛人が下着姿で登場し 國の存亡に係わる重要会議のペンタゴンに電話してくるが 将軍は なんとかつなぎとめようと 猫なで声で 会議の席で話をしてる この 超タカ派将軍は 兎に角 ソ連に水爆を落とせと強硬主張する人物で・・・・ 間違いなく“ヒットラー”を モデルにしてると思われる人物設定 それも 興奮してひっくり返る癖があった「ヒットラー」で・・・・・ 『ストレンジラブ』博士(ピーター・セラーズ)の場合 「ドイツ語訛り」「車椅子」「右手は自由が利かず黒い手袋」「残酷で異常な性格」 それは ナチスの残党という設定で・・・・ 自由のきかない黒手袋の右手は、興奮すると“ハイル!ヒットラー!”と・・・・ 最後 大量虐殺という結果になった時 興奮して車椅子から立ち上がり 思わず 大統領に 「あ! 歩けます、総統!」と叫ぶ・・・・なんだ この“狂気”は そんな中でも 「大統領」と「マンドレイク」大佐 (P・セラーズが3役) まだ まともに見えるんだけど・・・・ でも どこか変で・・・・ 異常者、狂人、自己欲が戦争を起こしてきたという過去の事実から それは 今もなお続き 今度は制御の利かない機械が そこに介入している恐ろしさが増幅して・・・・ そして今 我々日本を考えると 国のトップに立つ人の“信頼性”はどうなんだろうか? 「菅元首相」の東電事故調事情聴取で判ったことは 緊急国家危機管理マニュアルが無いこと 関係者みんなが無責任であること(特に東電社長・原子力安全委員会等当事者) 『もしも・・・・』を想定した訓練も対策も無い事 国民の安全は守られてないという事実 そして 何より一番腹立たしいのは モウ1年以上経った今頃 こんな茶番の 責任のなすりつけ合いを 全国民の前で 堂々とやってるバカ馬鹿しさ これから3年以内に再度大地震が起きる可能性は70%以上だというのに 具体的に全国民に対する 国としての トップからのアナウンスは未だに無いし 原発・放射能に対する“絶対”安全対応策の 納得できる説明も無い 未曾有の大地震・大津波 富士山大爆発 超大型颱風・大龍巻・集中豪雨 福島4号原子炉再爆発・・・・・などなど これら緊急事態発生の際 どういう対応策が取られるのでしょうか? これから 充分調査検討の上 議論を重ね 国民 識者の意見を聞き 国会にはかり 結論はまだまだ続きズゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと先 もしかして・・・・・この映画のラストの映像の様な怖い結末には ならないでしょうか? 我が軍隊の ABE政権で 大丈夫なんでしょうか? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 椿山の椿が満開です お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年03月31日 11時24分11秒
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