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【スタッフ】 監督=アルフレッド・ヒッチコック 脚色=フレデリック・ノット 撮影=ロバート・バークス 美術=エドワード・キャレア 録音=オリヴァー・S・ギャレットソン 編集=ルーディ・ファー 作曲=ディミトリ・ティオムキン 指揮=ディミトリ・ティオムキン 【キャスト】 レイ・ミランド =トニー グレイス・ケリー =マーゴ ロバート・カミングス=マーク ジョン・ウィリアムズ=ハーバード警部 アンソニー・ドーソン=スワン パトリック・アレン =ピアソン 【あらすじ】 プロテニスの花形選手だった『トニー・ウェンディス』は、 資産家である妻の『マーゴ』と ロンドンのアパートに住んでいる 「トニー」は テニスのツアーのために自宅を留守にしがちだったので、 それが不満だった「マーゴ」との夫婦仲は冷え込んでいた 夫の留守中にアメリカ人の推理作家『マーク・ハリディ』との浮気に走った マーゴは、「トニー」と別れて「マーク」と一緒になる気持ちに傾いていた 妻の浮気に気づいた「トニー」は、妻と別れるよりも、 妻を殺害して彼女の資産を手に入れようと考え、緻密な殺害計画を練り上げる ある晩、トニーは自宅で一人なると、大学の同窓生『スワン』を電話で呼び寄せる 「スワン」は 在学当時から手癖の悪さで有名で、刑務所暮らしも経験していた トニーは彼にマーゴとの経緯を語り、1000ポンドの報酬で妻の殺害を持ちかける 調べあげた悪行を並べ 脅し 乗り気になったスワンにトニーは計画を説明する (明日の晩、トニーが「マーク」を連れてパーティに出かけ、マーゴをひとりにする 出かける際にマーゴのハンドバッグから鍵を盗み玄関前の階段に隠しておくので、 それを使って部屋に忍び込み 寝室にいる「マーゴ」に気づかれないように、 窓のカーテンの陰に隠れ、電話を待ち 午後11時に「トニー」が電話をかけ マーゴが起きて電話に出た時 彼女を襲う その後、金目のものを適当に取り 散らして物盗りに見せかけ、玄関から出て行く その際に鍵を元の場所に戻して 警察には、強盗が盗み目的で窓から侵入したが「マーゴ」を殺してしまい、 慌てて何も盗らずに 窓から逃げていったと思わせる) という筋書きだった 「スワン」は自ら 手順を確認した後、手付金の100ポンドを懐に収める 次の日の晩、スワンは約束の時刻に部屋に侵入し、カーテンの陰に隠れる 電話が鳴って マーゴが電話に出ると、スワンが背後から彼女の首にマフラーを巻き付けて締め上げる ところが、マーゴはもがきながら手を伸ばしてデスクの上のハサミを掴み、 それをスワンの背に突き刺した、 スワンは床に倒れて死んでしまうのだが・・・・ ---------------------------------- もう60年以上昔の「ヒッチコック」作品「ダイヤルMを廻せ」 オイラ的には高校生頃 に観ている筈なんだけど 今回 観て 各シーンのほとんどを覚えがない程で新鮮だった でも 一か所だけ 「マーゴ」(グレイス・ケリー)が襲われるが 逆にハサミで刺客 の背中を刺し 仰向けに倒れた時 そのハサミがグサッと深く刺さり 簡単に絶命する シーン 何故か鮮明に 赤い色つき画像で頭に残っていた (上のタイトル画像を含め このシーンは有名で 予告編やポスター等 何度も見る機会があったからだろうか?) 所謂 ヒッチコックらしい 手の込んだ密室殺人事件の謎解き映画で 舞台劇に最適な 会話劇 当時の二枚目俳優「レイ・ミランド」演じる「トニー」という知能犯の頭の はたらきと行動を、観客が臨場感をもって見守る映画 完全犯罪を目論んだが・・・・ しかし、「トニー」にとっては、まさかの展開になり、そこをどう繕うか、さらに今度は どうやって妻を死刑にもっていこうか、と考え さらに 襲われた為の正当防衛ではなく、 妻を意図的な殺人犯に仕立てていく過程は観客側を引き込んで 一瞬トニーを応援して たりして (だって妻マーゴ あんなに美しく上品で貞淑な顔して 不倫してんだよ) そのトニーの策略は上手く運んで 結局「マーゴ」は殺人犯として死刑になりかける しかし 死刑執行1日前に、あるきっかけで「トニー」が真犯人だったことがわかり 「マーゴ」だけじゃなく、観ている側も「あゝよかった!」と安堵する 観ている側は、初めからトニーが犯人だとわかってるから、仕組まれて殺されかかった マーゴの味方となり そのトリックが破られたことに 満足する訳なんだ 密室劇であるため、カメラは一層、アングルやフレームに気を配っているのが分かる さらに、限られた空間を繰り返し映すため、室内調度品 サンダーソンの花柄生地のソファ 陶磁器のボディの電気スタンドは英国風の花柄模様や 大きな東洋風の対の青磁色のモノが そして中国製か陶製の女性像 壁には印象派の風景画とバラの絵の額が 集合写真も数点 暖炉の上にはトニーのテニスの優勝カップが数点 サイドテーブルにはウィスキーなど酒瓶 そして いかにもヒッチコックらしい小物へのこだわり バッグ・手紙・コート・鍵・ パイプ・鋏・電話 それぞれに小物として意味をもち、それぞれが その役割を果たすのだ そして なんといっても「グレイス・ケリー」の 美しさに見とれる 赤いレースのドレスは 流石ですが 「レイ・ミランド」と「ロバート・カミングス」と「ジョン・ウィリアムス」の 正統派スーツ姿も バッシリと決まってて 中年男の魅力が発揮されています 殺人事件の映画なのに なんか 血なまぐさい感じのない 大人の映画でした ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ あちこちで 色々な菊の花をみかけます 菊の花のシーズンになりました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年11月06日 11時37分51秒
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