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【スタッフ】 監督=ジェローム・サル 原作=キャリル・フェレ 脚本=ジュリアン・ラプノー 、 ジェローム・サル 撮影=ドゥニ・ルーダン 美術=ロラン・オット 衣装=レイ・ドネリー 編集=スタン・コレ 音楽=アレクサンドル・デスプラ 【キャスト】 オーランド・ブルーム =ブライアン・エプキン フォレスト・ウィテカー =アリ・ソケーラ コンラッド・ケンプ =ダン・フレッチャー ジョエル・カイエンベ =ジーナ 【あらすじ】 南アフリカ、ケープタウン 海岸で少女の死体が発見される・・・・事件の真相を追う二人の刑事 白人刑事『ブライアン』 離婚した妻と息子は彼を 女と酒に溺れる負け犬だ と思っている そんな彼を苦しめるのは アパルトヘイトを支持し弾圧に関わった亡き父親 その憎しみから母方の姓を名乗り 今も許すことができず墓石に名前を刻んでない 一方 黒人刑事『アリ』はズールー族出身だが警部まで昇進している 感情を抑制しているが怒りを内に秘めているのが分かる 子供の頃に傷付いた身体、どうにもならない過去のこと、母親、残された人生・・・・ 一人黙々とランニングマシンでひたすら走りつづける 「アリ」の家で開かれたホームパーティーで真実和解委員会の話になる アパルトヘイト時代の罪を告白する者を許し和解を達成しようという委員会 しかし殺人の罪を許され、その後、大金持ちになった人間もいる 肯定的な「アリ」からの問い 「報復して死体の数を増やしてどうなる?」 同僚「ダン」の妻が答える 「報復じゃないわ 正義よ」 事件の捜査を進めていくと・・・・ アパルトヘイト時代に作られた化学兵器との関係が分かってくる・・・・ 背後に巨大な犯罪組織 黒幕は真実和解委員会で恩赦を受けた科学者『オパーマン』 組織は白人により運営され 黒人は利用され用済みになれば殺される 黒人の子供たちも薬の実験台になり次々に殺されるが警察は動かない 正義は勝たないし 悪は滅びない・・・・アパルトヘイトはまだ続いている ------------------------------- 原題の「ZULU」とは南アフリカのズールー族の事 仏で推理小説大賞など7賞を受賞した「キャリル・フェリー」による犯罪小説の映画化 南アフリカ共和国の都市ケープタウンで、元ラグビー選手の娘が殺害され、捜査を開始 刑事『ブライアン』(オーランド・ブルーム)と 『アリ』(フォレスト・ウィテカー) 少女と薬物の売人との関連から 頻発しているスラム街子供失踪事件との関連に辿り着く 映画は「アパルトヘイト(南アの人種隔離政策)」の根深い闇を炙り出す マンデラ大統領により1994年に撤廃されたが、現在も残る差別意識は根深く、 貧困、スラム街、暴力、麻薬犯罪と問題は決して解決してなどいない・・・・ 映画の冒頭、ズールー族「アリ」の子供時代(1978年)の回想シーンから始まる 少年「アリ」の目の前で 父親が白人集団によって火達磨にされ、その場から逃げる「アリ」 警官達と猛犬に追われ逃げるが 犬に急所を咬まれ不能に・・・・ そして2013年のケープタウンの近代化された街の全景が映し出され・・・・ビルの一室 心身ともに深い闇と傷を負い 怒りを内に秘めた刑事「アリ」(F・ウィティカー)の ランニング・マシーンで走る姿 その顔の大写しに・・・・タイトルが被る 強烈な映像が次々に映し出され 今時 こんなに危ない都市が存在するのとか ありえへんと その映像を否定しつつも 目が離せない展開に いつか引きずられて見入ってたオイラ 可愛がってた部下のダン刑事は 目の前で斬殺され 苦労の末 黒人少年大量虐殺の真相を 突き止めた時 最愛の母親が犯人グループに殺され もはや我慢の緒も切れて・・・・ 復讐の鬼と化した「アリ」 単身で強烈ショットガンを携え犯人巣窟に乗り込み 激しく そして巨大犯罪組織の影の黒幕 製薬会社とつるむ科学者「オバーマン」を砂漠に追い込み 延々と追いかけ続け・・・・ついに ありったけの恨みを拳に込めて・・・そして自らも 「復讐しても解決しない 死んだ人間は生き返らない」 日頃温和なアリでも 母親を殺された彼に ブライアンの声はもはや届かなかった 火だるまになって燃えるアリの父親 手首を切り落とされ首を切られる同僚のダン 仲間にリンチを受け血だらけで吊られてる悪人 薬で狂暴化させ殺し合わせる子供たち 実験で殺された子供たちが捨てられ埋められている墓地等など・・・・ 残虐なシーンが次々に映る画面 緊張しつつラストまで・・・・疲れる映画だった お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年05月17日 20時59分05秒
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