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2017年04月27日
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げんしりょく戦争.jpgげんしりょく戦争2.jpg
*このブログは2015年3月18日に載せたものをそのままコピーしたものです
 昨夜 何にも変わらない原発行政に怒りを覚えつつ 再度鑑賞しました
【スタッフ】
監督=黒木和雄   原作=田原総一朗   脚本=鴨井達比古
撮影=根岸 栄   美術=丸山裕司    編集=浅井 弘
音楽=松村禎三

【キャスト】
原田芳雄=坂田正首  山口小夜子=山崎明日香  風吹ジュン=青葉翼
佐藤 慶=野上    岡田英次 =神山教授   石山雄大 =青葉守
浜村 純=青葉繁   戸浦六宏 =新聞社支局長 和田 周 =小林

【あらすじ】
東北のある港町の駅に『坂田正首』が降りたった

「坂田」は この町へ帰ったきり戻って来ない『青葉望』を 連れ戻しにやって来た
そして「望」の実家を訪れたが 「望」の父『繁』に 彼女は帰っていないと
冷たく追い帰されたが、玄関に「望」の日傘があるのを見逃さなかった

その夜、「坂田」は地元の新聞記者『野上』と知り合い、バーに誘われる
「野上」はそのバーのマダム『夢子』と同棲していた

彼は、原子力発電所で最近何かあったらしいことをかぎつけ、
スクープしようとしていたのだった

「野上」は「坂田」に、十日程前、近くの海岸に若い男女の心中死体が上り、
男は「山崎」という新婚の原子力発電所の技師であるのに・・・・
女はその妻でないことが 不思議だと話す

「坂田」は心中した女が「望」ではないかと町の人を訪ね歩き回った末
遂に「望」の妹『翼』から 心中の相手女性が「望」をだったコトを聞き出した

しかし、「望」が心中する理由が思い当らない「坂田」は、山崎の妻『明日香』を訪ねる

ヒモである「坂田」は、身体まで売って稼いでくれた「望」が 心中する理由がない事や、
殺される理由があった「山崎」と心中に見せるために「望」は殺されたに違いない と
「明日香」に話す

「明日香」が「坂田」に、「山崎」のいなくなった夜の事を話し始めた時、
警察官が踏み込んで来て「坂田」は逮捕されてしまった

しかし、「坂田」はすぐ自由の身となるが、ヤクザ風の男たちに札束を渡され・・・・
この町から引き上げてほしいと言われ、駅まで見送られた

「坂田」は秘かに町に戻ると、「山崎」の失踪した夜、彼を迎えに来た電力会社の
組合員の「小林」と約束した場所に行くが、数人の男に襲われ、重傷を負う

その頃、原子力研究の権威者『神山教授』が、何故か秘かに原子力発電所を訪れていた

「小林」の首吊り死体が松林で発見された事から、「野上」は「坂田」にこれ以上
深追いしないように注意するが・・・・・

   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この映画「原子力戦争」は2006年に 現在のオイラと同じ75歳という年齢で
脳梗塞で亡くなられた名匠「黒木和雄」監督が 37年も前の1978年に製作した 
今でも滅多に観られない反原発を描いた「田原総一朗」原作小説の映画です

「竜馬暗殺」「祭りの準備」「夕暮まで」「泪橋」「TOMORROW 明日」「浪人街」
「美しい夏キリシマ」「父と暮せば」「 紙屋悦子の青春」と 数々の名作映画を残して

数年前 京橋にある東京国立近代美術館フィルムセンターで行われた「黒木和雄」監督特集
に毎日通い 上記の映画全て観たのだが、何故かこの「原子力戦争」だけ見逃してて・・・

上映されなかった?・・・・ありうる話なんだけど (そりゃァ ジジイの思い違いだ) 
なんせ 怖い内容の映画だったからねェ (ホラーやスリラーなんかとは ちゃうでェ)  

原子炉の 燃料棒の欠陥を知った人達が 何故か 次々と 消されてしまう
それも殺し屋じゃなく 大勢の地元民達の・・・・(エッ 違う? そう見えたけど)

それは 主役のチンピラ・ヤクザで ヒモの「坂田」役(原田芳雄)までもが・・・・・
ラスト 海岸の砂浜に横たわり波に曝され、息を吹き返すのかと思う程 長々と映してて

その姿は “いつか アンタもこういうコトになるんだよ!”って 予言してる風で
何しろ2011年3月11日の 東日本大震災より33年も前に 撮った映画なんだから  

「原田芳雄」と言えば やはり原子力発電所を描いた 1985年「森崎東」監督の
「生きているうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言」という 恐ろしく長いタイトル
 の映画でも“原発ジプシー”役で出演してて 2011年7月 亡くなる前・・・・・

これらの映画を 一人でも多くの人たちに見て欲しいと訴えていたという・・・・が
何故か DVDは発売されず TV局も放映をすることは 殆んど無い

原発推進賛成派が多い日本国民(そんなコトは無いって?)
イヤイヤ 選挙で安倍政権を支持した あなたがた日本国民は 憲法改正賛成で 
集団自衛権行使も賛成 経済発展最優先政策が大賛成で 格差が広がろうが 地球温暖化で
地球がヤバイ状態になろうが 石油や自動車・重工業産業等 大手企業のいいなりで・・・・

それに輪をかけ 新聞社もテレビ局も おエライ学者さん達も テレビのコメンテイターという
如何にも常識人風の人達も あからさまに真っ向から【反原発】を唱える者等は居ない・・・・

この映画でも 福島第二原発が爆発した前後に度々テレビに顔を晒して いけシャアシャアと
大丈夫とか 問題ないとか 繰り返してた大学教授達の 自信に満ちた とぼけ顔が印象に残る

この映画でも あの時と 全く同じ様な偉そうな大学教授(岡田英二)に 
新聞記者(佐藤慶)が 事故についてインタビューする場面

記者「たとえば冷却水が漏れて、それで炉内が空焚き状態になるとか、燃料棒が欠損して、
   何かチャイ・ナアクシデントにつながるような・・・・・」
学者「現実の問題として、チャイナアクシデントという現象はそうむやみに起こるものではない 
   たとえ、事故があったとしても それが原子炉の圧力容器を破壊するまでには、いろんな
   安全装置が組み込まれていて、チャイナアクシデントが起きるには、それらの装置が 
   すべて正常に動かない、最悪のファクターが全部重なったときのみに限る それは、
   家1軒が火災になったからといって、その火が東京中に燃え広がるとは考えられない程度
   の可能性と言っていいかもしれない」

記者「しかし、その可能性はあるでしょう」
学者「その可能性があるとすれば、今、私と話しているあなた自身に、空から落ちてきた隕石が
   当たって死ぬ、という可能性もあるんです  もし仮に、原子力発電所で、今あなたが
   指摘しているような、チャイナアクシデントにつながるような、燃料棒の欠損溶融事故が
   起こって、その事故が公表されたら、日本で今進められている原子力発電所の開発計画は
   メチャクチャになってしまう
記者「でも、事実を隠してしまうのはよくない 事実を伝えるのが、私たちの役目で」
学者「原子力発電所はまだ端緒についたばかりで欠陥も多い だがそれを乗り越えて、より完全な
   原子力発電所を造らなければならない使命を、私たちは担っている  放っておけば誰かが
   やってくれるというものでもない。私たち自身がそれをやらなければならないんだ」
記者「危険を冒してでもですか」
学者「やむをえない」

37年も前にだ 今でも通じるような そのインタビューの内容に 今更ながら
「田原総一朗」の 先見性に脱帽するしかない・・・・

チャイナ・アクシデント=チャイナ・シンドローム
=もしアメリカ合衆国の原子力発電所がメルトダウンを起こしたとしたら、融けた燃料が重力に
引かれて地面を溶かしながら貫いていき、地球の中心を通り越して反対側の中国まで熔けていって
しまうのではないか、というブラックジョーク

その映画「チャイナ・シンドローム」は1979年の公開で  
米スリーマイル島の原子炉事故は映画公開後12日目のことだったのだから・・・・

「原田芳雄」の なんとも派手なスタイルと 大袈裟な演技にはオイオイ的なんだけど
だんだんと 核心に近づいてゆくに従って ソレが妙にこの物語に嵌っているように見えてきて
それ以上 近づいちゃ ヤバイゼ・・・・・と 思ってたら 案の定

でもこの映画での 地元民は 交付金だの 補償金だので縛られ 原発には賛成せざるを得ない
という現実も映し出して・・・・・アァ これから先 一体どうなっていくのだろう?

現在 福島の帰宅難民数は13~14万人も居るそうなのだが・・・・
当時 誰がこんなコト想像できたのだろうか?

可愛いい「風吹ジュン」 ミステリアスな「川口小夜子」
大胆なベッドシーンの「磯村みどり」 三人三様の女性陣が間を持たせ・・・・

映画の内容 テーマ共に重苦しく 結局 なんの解決策も明りも見えないまま終わる映画に
やっと なんとか息ができた









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最終更新日  2017年04月27日 09時25分17秒
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