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ライターの仕事は通常「買い切り」といって、自分がかかわった本が売れようが売れるまいが金銭的には関係ない。(本一冊を丸ごと請け負うゴーストライターは著者と印税を分け合ったりする)
でも買い切りの仕事であっても、それなりに苦労して作った本の場合それなりに愛着がわく。「書店での売れ行きが芳しくない」という情報を編集者から聞けば気になってしまう。 外出のついでに書店に寄り、関係者であることを隠し、しらじらしく聞いてみた。「○○○って本ないですか~? あ、確か出版社は○○社だったと思うんですけど」 すると店員が案内してくれたのは、まったく見当違いのジャンルの棚。これじゃ売れるものも売れんだろう、と忸怩たる思い。なんで実用書が文芸書の真ん中に積まれてるんだよ。 某ターミナル駅の大型チェーンが2店ともそんな調子。しかしここで書店に苦情を言ってもしょうがない。毎月ン百冊もの新刊書が世に出ている供給過剰ないま、1点1点の内容を吟味して、最適な棚に振り分ける作業はものすごく大変なはず。見た瞬間、「こらアカン」と判断してソッコー返品してしまう書店も少なくないだろう。 高校時代の友人は2年前まで書店員だったが、あまりの重労働に腰を痛めて今、プチひきこもラーになっている。担当がずっしり重い女性誌だったのも一因か。 オンデマンド出版とか電子書籍がもっと普及すれば、返品や断裁という無駄が減り、書店員の負担が軽減されることは明らか。印刷されたものをじっくり楽しんだり、読者が自由に書き込みするようなコンテンツは従来どおり製本化すればいいが、そうでないコンテンツはもう有料ネット配信とかでいいんじゃないの? そのニーズをうまい具合に振り分けるシステムが必要だ。 ページをめくる快感、というのはどんな本にもあるけれど、あっという間に読めてあっという間にブックオフに並ぶようなコンテンツを「本」というパッケージにする必要性は薄い。 夜、友人の結婚を祝うパーティ。堅苦しい会ではないが、セミフォーマルな装いで出かけてみた。 たまにはおめかしするのも気分が変わっていいものだ。 年齢差がかなりある(いま流行り?の姉さん女房)カップルだが、ほんとうに相性がよさそう。面白がれるものが共通しているって大事なことだよなあ。ずっと仲良しでいてほしい。 夜風がさむい。明日は雪らしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年12月12日 00時17分24秒
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