通院おわり
ロン(18歳妹宅在住)の通院も今日でそろそろ1年目。おそらく最期の通院になった。担当の医師が様子を診て、もう点滴も意味が無いと判断された。持って今日か明日かという状態らしい。妹の家では10歳年下のたっくんが静かにさせてくれない為、実家で最期を過させることにした。18年前の9月。ロンが自ら選んで玄関からトコトコ入ってきた、その部屋だ。それはもう可愛い姿と鳴き声だった。こんなコが野良なはずない、きっとどこかの家から間違えて飛び出して、家に迷いこんだのだろう。とにかく家で預かりながら、もとの飼い主さんを探そう。それから18年の歳月が流れた。今日の体重ハ1,7キロ。若い頃は4キロを越えて、でも太っている訳ではなく、筋肉質で運動能力の高い猫だった。そんなロンも今では随分と痩せてしまった。今日見舞いに行くと、力なくヨロヨロと歩いては、それでも自分で水を飲み、トイレも行く。でも確かに1週間前と比べて、ふらつきがひどくなっている。箱でしつらえた寝床にただ堪えるようにうずくまって時を過す。眠っている時もあれば、じーっと目をあけて1点を見ている。たまに箱を覗き込んでは、お腹の動きで息をしているのを確認する。こんなに弱っていて、鳴き声も力なくなっていたのに、病院から戻って大好きだったかにカマを開けてあげると、大きく力強く「にゃーーっ」と鳴いて欲しがったそうだ。もう10年以上あげてなかったのに覚えていたんだねえ。誰にも邪魔されず、今は何も制限されず。ひたすら時を堪える。。こんなことならもっと早く実家に移してあげるんだったかな。この1年週に1回の点滴をよく頑張ったと思う。薬も頑張って飲んだと思う。偉いよ。また明日会いに行くからね。もう頑張らなくてもいいんだけれど、でももしも少しでも元気になっていたら良いな。