コルセーア・風の暗殺者
水壬さんの「コルセーア」続編を読みました。この作品は架空世界の海賊物語。国の政治・宗教・陰謀が絡み合い、暗殺者も大活躍。スケールが大きく、ワクワク読める濃厚BL~♪でも前作で主役アヤースとカナーレはめでたし、めでたし。続編に大きな期待はしていなかったのですが・・(前作感想はここ)メチャクチャ面白かったんです!!「風の・・」は展開が怒涛でスピーディ。なのでハラハラ・ドキドキ倍増!凄い勢いで読んでしまいました~。今回はカナーレがセサームを暗殺者から救うため、仲間に内緒で単独行動。一人で船を降りてしまったことから事件が始まります(盲目なのに無謀過ぎっ!!)で、直ぐに陰謀に巻き込まれ、騎士団に捕まり投獄。手がかかる奴めとムッとしながらもアヤースは救出にむかいますが、とりあえず一緒に捕まり、逃げるチャンスを伺います。が、先ず二人がしたことは・・鉄格子H!!彼らは一緒の部屋じゃないんです・・。鉄格子で仕切られた隣同士の独房ってことで・・とにかくこの世界じゃなきゃ絶対できないHとゆーか・・現代ものでは不可能ってゆーか・・水壬さんをマスマス好きになってしまいました(笑)。さて、カナーレの監禁と並行してセサームは宗教問題で教皇と会談することに。この裏で暗殺団が動き、セサーム側の人間は罠にかかります。アヤースが殺されたと思い込んだカナーレは激しく絶望。その上枢機卿暗殺の疑いをかけられ、イロイロ入り乱れますが最後はアヤースが大活躍~~♪♪そして二人は感動の再会・・・と思いきや、喪うことが極端に恐くなったカナーレは二度とアヤースの『死』を経験しないために彼を殺そうとします。自分の手で殺したいほど、この男を愛していた・・。(P.229)激すぃ~~~~ですっ! カナーレ・・。つまり二人は同じ重さの愛になったわけで・・アヤースも『おまえを必ず殺してやる』とカナーレの生死を握ってることですし・・。こーゆー激愛ストーリーは刺激的でとっても好きっ!!ファンタジーだから描ける命がけ愛♪♪カナーレがちょっと可愛そうでしたが、アヤースはとにかくベタ惚れ!人前でも犬前でも独占欲丸出し・・結局甘甘でツボでした~。(鉄格子前の「バカが・・」「はい・・」が1番好き♪)さて、今回も魅力的な脇役が一杯でした。1番はマオ(犬)で、とにかく大活躍!その他ナフェルとセレイという暗殺団の脱走者。かなり気になるキャラなので次回に繋げて欲しいです。そして最も萌えたのはやはりセサーム様♪正気を失ったカナーレを慰める姿はかなりイイ~~。ヤーニの出番少な目は残念でしたが、セサーム&カナーレで十分満足♪優しい言葉は三木さんボイスに変換され・・そして当然、森川さんや鈴木さんにも変換され・・音声付き読書がしっかりできました(笑)。この「風の暗殺者」は2月末に早くもCDが発売。隔月で2巻になるらしいですが、欲しいです~っ!(ああ、別の海の男も買わねば/フレブラ)そー言えばアヤースは右眉に傷がありますね・・コンラッドと同じ。中身は大分違いますが、二人とも帝王が声なのね♪