2007/04/09(月)21:36
しじまの夜に浮かぶ月
ブルーサウンドシリーズ新刊・「しじまの夜に浮かぶ月」を読みました。
シリーズ5作目ですが、題名が「海」から「月」になっています。
舞台が西麻布店だから「夜」で「月」らしいのですが、今後麻布メインのお話はムーンシリーズとなるのか??
まだまだイロイロな人をリンクさせて続けて欲しい気がします。
で、今回のお話は嘉悦の知人・ケネスと山下の知人・朝倉の物語。
金髪碧眼・容姿端麗・日本語堪能な王子様キャラ・ケネスが、男運の悪い人生投げやりな朝倉にアプローチ。
いきなりキラキラ王子が迎えに来るというおとぎ話的恋の始まりですが、
過去に後ろ暗い所が多い朝倉はナカナカ素直になれません。
でもケネスの前向きさと我慢強さは大層ステキ。
又ブルーサウンドの面々もひねた朝倉に対してとても優しい。
皆「許す」ということを知っていて、幸せ慣れしていない朝倉への心遣いが細やかでした
それにしても大智と朝倉の過去には驚きました。
乱交って・・大智、あんたって人は・・。
でもマズイ状況でも朝倉をかばって××したわけで・・
一番好きなキャラなので、なんだか惚れ直し・・(ハハ)
大智×朝倉BLもありなんじゃないかと思ってみたり・・。
なのでケネスの嫉妬は理解でき、完璧そーな彼が意地悪になるところがツボでした。
(この人は敬語攻めなとこもツボでした。何故って日本語が美し過ぎるから~/笑)。
このシリーズはおおやさんの優しく綺麗な絵が本当にピッタリで、今回のケネスにもウットリ~♪
タクミくんシリーズでギイを描いているからか??
王子キャラは描き慣れた感じでステキでした
そしてステキと言えば嘉悦さんも今回重要。
要所要所に登場し大人の渋さを披露。で、朝倉にカミングアウトするシーンはいきなり可愛かったです(「俺が泣く」)
でも可愛さ1番はやはり朝倉。ラストで「傷つかなかった」と告げる彼にはケネスと一緒にズッキュンでした♪
さて、この先は少々辛口です。
「しじま・・」は崎谷さんらしい作品でとても面白かったですが・・、
仕事関係の余談が多過ぎる気が。
コンピューター関係に興味がないアタシは少々退屈で・・正直斜め読み
崎谷さんの人と人との関係や自分と向き合う心理描写は大好きなのですが、
最近の作品は余談が多い!
ANSWERとSUGGESTIONを先日読み直したので・・尚更感じてしまいました~。