2010/01/04(月)20:03
成澤准教授の最後の恋
高遠さんの新刊『成澤准教授の最後の恋』を読みました。
高遠さんといえば私的に昨年のナンバー1だった「愛と混乱のレストラン」。
なので続けて良品が出るだろーかと、微妙に期待薄でしたが・・
ムチャクチャよかったぁぁぁ!!
今月の1番間違いなし!?てか既に今年の1位??(笑)
とにかく攻様が激しくツボで、久しぶりに胸がギュンギュンしっぱなし
成澤准教授のなりふり構わぬ懸命さと、可愛さには涙がジワリでした。
この作品は仕事にも女性にも不自由のないフランス文学者が
新人編集者・蒼井の奇行と人となりに興味を持ったことから話が展開。
××関係は持ったものの自分に心を開かない蒼井にドンドン嵌り、
終には ヤンデレ気味になって行く成澤・・。
クール系だった男がプライドをズタボロにされながらも、
素直に「淋しい」と呟く姿はもう最高っ
哀しい過去を持つ蒼井の天然魔性っぷりもステキでしたが、
今回は攻のラブリーさに滅法参ってしまいました。
高遠さんはフランス好きなんでしょうか?前回は仏料理、この作品は仏文学。
両方ともお洒落な雰囲気ですが、
今回は成澤の独白「つまらない」「おもしろい」などの挿入文句も同じくお洒落。
ラストのSS「春惜月」も蒼井視点でよかったです。