2010/10/23(土)18:05
「夜はあどけなく」新装版
野守美奈さんの「夜はあどけなく」新装版を買いました。
この作品は2002年にビブロスから出版されたものですが、
リブレ版になかなか再版されず「凄い名作なのに何故~??」
と絶望していたら、幻冬舎さんが文庫にしてくれました♪
で、今回は「夜はあどけなく」とこれの続編「凍える君をあたためる」、
スピンオフの「君は寂しがりやの花」が収録。
更に同人誌に掲載されたSS「HOME」の加筆修正版、
描下ろしミニ漫画3ページ、エピローグ2ページがプラスされ、
ビブ版と同人を持っていても買って損のない内容でした
「夜はあどけなく」は母親から性的虐待を受けている中学生・隆明と
その家庭教師である大学生の永(はるか)が共に成長していく物語。
切れやすい隆明がはるかに出会ったことで少しずつ立ち直り
3年後の最終話では心身共にはるかと対等になって行く姿が頼もしくて印象的。
一方はるかはひ弱なそうな外見を裏切る包容力男で、
中2の隆明とやむなく関係を持ってしまう見事な年上受っ。
なので幼い攻に母子○姦と背徳的な重たさが満載なのですが、
感情の揺れが繊細に描かれているので、とても切なくて感動的。
描下ろし作品もほんわか優しい雰囲気でした
野守作品の再版は今後も幻冬舎で続くのかは分りませんが、
できれば全て新装版にして欲しいっっ。
で、中でも絶対出して欲しいのが「輝夜1・2」(HILAND)。
古書店でしか手に入らない本にしておくのは勿体無いです!!