2010/10/27(水)11:58
世界の果てで待っていて
高遠琉加さんの新装版「世界の果てで待っていて-天使の傷痕-」と
「-嘘とナイフ-」を読みました。
「天使の傷痕」は2005年発売の旧版を読んだことがありますが
借りた本だったため再読もせず、完全に記憶喪失・・。
なのでほとんど初見で楽しめました~。
→雪舟薫さんイラの旧版
にしても2巻が出るまで5年も間があいているこの作品。
雪舟さんの復活待ちだったのかは謎ですが、
相変らずこの絵師さんの消息は分らないままなのか??
ファンのために一言欲しいところですっ。
「世界の果てで・・」は2冊ともラブ<ミステリーな内容で
これまで読んだ高遠小説とは一味違う物語。
元刑事の探偵・黒澤統一郎と刑事の櫂谷雪人の微妙な関係が2つの案件を通して丁寧に描かれ、
事件内容もそれぞれの事情と真相が面白い。
更に黒澤の妹・澪子が殺害された過去の事件も絡み、
「嘘とナイフ」では元公安の上司・鷹取の存在が不気味で読み応えあり。
なので全体的に暗くて物悲しい雰囲気と
英田さんのエス的ワードが一杯のストーリーにド嵌り♪
舞台の渋谷も目に浮かぶ場所なので読んでいて面白かったです。
てな訳で黒澤×櫂谷のラブについてはあまり濃い描写はなく、
二人とも感情を抑えている状況がストイックでイイ
2巻の「ひとつだけ本当のことを言え」に答える黒澤の言葉は・・
秒殺ものですっっ