恋煩う夜降ちの手遊び
花降楼シリーズ新刊『恋煩う夜降ちの手遊び』を読みました。 前作の「臈たし甘き蜜の形代」が蜻蛉にふられた岩崎が主役だったので今回は綺蝶にふられた東院が主役か?と思いきや、予想は見事に大はずれ。(前作感想はここ)「臈たし甘き蜜・・」登場の椛がついていた傾城・藤野の物語で時間的には椛ストーリーと同じ頃。藤野とその昔馴染みである諏訪の5年愛が描かれていました。藤野と政治家の諏訪は藤野が遊郭に堕ちる前からの知り合いで、その頃から通じ合う何かがあったものの未成立。花降楼で再会してからも藤野の高飛車演技のせいで、ハッピーエンドまで時間がかかる二人。諏訪はこのシリーズ一の素直可愛い攻でしたが、政治家という立場に藤野が遠慮してしまうため、なかなか身請けにたどり着きません。て、確かにバレたら政治生命の危機・・。でもこれを逆手に取って、今後は困った人が身売りしないで済む世の中を作るべく頑張って欲しいですっ(笑)。今回常連の二人は綺蝶が過去話でチラッと出る程度。なのでちょっと物足りなかったですが、次回はいよいよ鷹村編がくるらしい。てことは最終話ですかね~?楽しみです!にほんブログ村