2015/11/22(日)06:29
あのころの味じゃない【すみれ@札幌】
取材が長引くかもしれないと考えて、帰りの飛行機を遅めの時間で予約したら、時間がずいぶん余った。
そしたら行くしかないでしょう。
最寄り駅の構内にある地図に、ばっちり案内が載ってた。構内地図に載るって、どんだけよ。さすが天下の『すみれ』。
かつて新横浜ラーメン博物館にその店があったとき、怒濤の行列に加わって何度か食した。つい先頃復活したと聞いて行ってきたが、ポタージュ様のどろっとした少量のスープに、「こんなだっけ?」となった。
今回ついに、本店。
大盛りを頼む。
弾力のある太麺に濃厚で優しいスープ。力強い風味に、この独特の香りが……あれ? 香りが?
ニンニクの風味を感じないぞ。
美味しいんだけど、何か違う。むかぁしいただいた、「じゅんれん」のほうの味に近いような。まろやかでコクがあって、でもパンチが、イマイチ。
美味しいけど。
食べたかった味じゃないよ……。
以前『すみれ』のカップ麺を食べたとき、意外な味の再現力に驚いたものだ。決め手はニンニクの風味だった。いまのラー博の味もどこか違うし、もはやカップ麺でしか、あの味には再会できないということか。
さらば、思い出の『すみれ』。
ニンニクが入ったら、また来よう…。