いつから身体が弱るのか、を語る

ミニラの宿題の作文を手伝ってやるうち、「高齢者になったら誰もが障害者」という話になった。耳は遠くなるし近くのものは見えないし、手足もしゃきしゃきとは動かせない。それまでに病気や事故で手足を失っているかもしれない。 ふんふんと頷いていたミニラが、「そういえば、いつからだんだん身体が弱ってくるんだ?」と訊いてきた。まだ人生上り調子なミニラには、まるきりピンとこないらしい。 「まあねー、女性なんかは、ハタチ過ぎると『十代の頃の肌とは違うわー』とか言って、肌がキレイじゃなくなったって嘆きますね」 「ひえええーーーー」「あとねー、26歳過ぎたら一気にお酒が弱くなりましたね」何の話だ。ほかにも、45歳くらいから「満腹感」が突然襲ってくるようになったとか、そもそもここ数年「満腹」しなくても「満足」するようになっちゃったとか、衝撃の事実はいろいろだが、多くは語るまい。多く語ってると変な汗出てくるから。