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2018/09/16(日)10:32

女性差別に憤る男性について

メモ(431)

ソーシャル・ジャスティス・ウォーリアーズという言葉がありますね。 社会正義「のようなもの」を振りかざす迷惑なひとを指すのだけど、これ、単に「自分に降りかかったことでもないのに怒る」だけの話とは、違います。ソーシャル・ジャスティス・ウォーリアーズは、もう、はっきり迷惑なんですよ。正義をまっとうすべしという怒りはいいとして、その矛先が、不正義の核ではなく「手近にいて、なんとなくその恩恵を被ってそうに見える、攻撃しやすい誰か」に向けられるという点が、迷惑。まあ、「両親にひどいめにあわされた」と言ってホコ天に車で突っ込んだり、「社会への怒り」とやらで小学生や障害者を滅多刺しにするアレと、行動のパターンとしては大差ないわけですよ。 というところで、先日から賑わってる、「女子だけ一律減点」の件。女子でもない、医大を受験したことがあるわけでもないのに怒りを覚えるひとは、だからといって近所のお医者さまを殴りに行ったりはしませんよ。ソーシャルなんちゃらじゃあるまいし。女子を不当に扱った張本人に「過ちを認め償いをせよ」って言ってるだけ。 自分に直接関係ないのに怒るのは、「そんなことをもし自分がされたら、どれだけ辛いだろうか」と想像してしまうからだし、その想像はいわゆる「共感」と呼ばれるもので、人間という種にだけ非常に強く見られる感情の特性で(犬猫にもそれなりあるようですが、人間ほど強くはなさそう)、これがなければおそらく人類は滅びてます。実際、出生時にしばしば第三者の介助が必要となるのは人間(と、足腰の弱った産業動物)だけなので、共感力がなければ出産時に母子がばんばん死にます。 少なくとも、男性であっても「これって女性差別だよね」って不快を表明してくれるひとを私は友達にしたいし、息子自身や娘の配偶者、それから息子・娘らの男友達も、「そういうひとだったらいいなあ」と思います。 しずかちゃんのお父さんと、同じ意見なわけです。 『のび太くんを選んだきみの判断は正しかったと思うよ。 あの青年は人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことができる人だ。 それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね。』

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