アメリカの街並は何故きれい?
アメリカ、オレゴン州の建材屋さんからDMメールと一緒に桜の写真が届けられた。この人は、去年も桜が満開の風景を送ってくれた。そして、いつも写真を小さくしないでいくつも送ってくるので受信するまで時間が掛かる。まあ、うちも回線を光にしたから、多少のことはいいんだけどね。日本の「そめいよしの」と違って、バイオレット・ピンクなのはサクランボのなる種類だからなんだってさ。ただ、甘くないから誰も食べないし、実が落ちると車のボディが汚れるから嫌われているそうだけど。でも、北米の街並ってどこへ行ってもきれいでしょ。写真をよ~く見て下さい。何故だか分かりますか?そう、まず敷地のまわりに垣根やフェンスが殆どないんです。勿論、土地の境界が分かるように杭は入れてあるんですが、庭や木々は、あたかも街の共有財産であるかのように境目なく一体になっていると思いませんか。日本は国土も狭く、土地神話のようなものがあって、先祖の土地を守らなければならないといった風潮が根強く残っています。だから、一軒一軒敷地を囲んで、狭い土地を更に狭く見えるようにデザインしてしまいます。また、その囲み方もブロック塀あり、アルミフェンスあり、垣根ありと様々。建物のデザインも貧弱、お庭もバラバラ。これじゃあ、日本の街並の価値は上がるはずもない。どこかのハウスメーカーが、「街の財産」なんて言ってCMをやってるけど、設計デザイナーは何も分かっていない。こんなのでは日本の「200年住宅構想」なんてぇのも口先ばかりだろうなぁ・・・・。まずは、ハウスメーカーじゃなくて、普通の日本人が変わらなきゃ直らんぜ!誰か街全体をデザインさせてくれんかなぁ。