アメリカ金融危機は、ピンチかチャンスか?
サブプライムローンに端を発して、アメリカのウォール街が大きく揺らいでいる。ほぼ日本のバブル崩壊に似た様相になってきたと考えていいだろうと思う。これが日本にも大きな影響をもたらすと言われているが、果たしてどうなるのだろうか。確かに、アメリカなどの先進国に輸出している大企業は売上げが減ったりするだろうし、アメリカの投資会社が値を上げるのに一役買った都市部の不動産は、下落に転じたりするかも知れないが、それは限定的なものに留まるだろうと思う。言い換えると、私たちのようなサラリーマン世帯の生活には、大して関係ないのだ。。バブルの時だって、給料が減っても物価がデフレになったから生活レベルは変わらなかったし、住宅ローンも最も金利の低い3年固定型変動タイプにしている人は、ここ何年かは金利の大きな上昇はないとみていいだろうから、やはり生活を圧迫することは、比較的少ないだろう。よく先が見えないからという理由で、長期固定のローンを選びたいという人がいるが、この低金利時代に高い金利を払ってまで長期にする意味がない気がする。それは、返済シミュレーションをすれば一目瞭然。<前提条件>総額3500万円のおうちを買う。そのうち、500万円を自己資金で準備するので融資必要額は、3000万円。融資期間は、35年。ボーナス返済なしで、毎月返済するものとする。<全期間固定金利のフラット35の場合:金利 3%>1.毎月返済額:115,455円2.金利分を含めた返済総額:48,491,124円<3年固定型変動金利の銀行ローンの場合:金利 1.25%>1.毎月返済額:88,226円2.金利分を含めた返済総額:37,054,872円<差額>1.毎月返済額:27,229円2.金利分を含めた返済総額:11,436,252円どうですか、皆さん。金利差1.75%の違いで1150万円近く支払総額が変わってくるのです。そんなお金があれば、ベンツも買えるし、子供の教育資金にも回せるじゃないですか。でも、変動だと逆に金利が高くなった時にリスクがあるじゃないの?なんて声もあるでしょう。勿論、そうです。でも、逆に言えば、金利が低いままならば、得をするということです。また、GDPは人口の増加と共に上昇するというのが一般的です。少子高齢化の時代に、昔の高度成長があり得ますか?景気がよくなって、給料も上がり、金利も上がるなんてことがあり得ますか?不況の時でも、ある一定の所得のあるサラリーマン世帯であれば、家づくりの大きなチャンスになり得ます。だって、土地は安くなってくるし、物価も下がる。建築資材も安くなれば、自然素材のもっと良質な材料が使えるじゃないですか。金利も低い水準とくれば、まさに鬼に金棒。考え方やものの見方を少し変えるだけで、ピンチはいくらでもチャンスになると思いませんか?・・・とは言え、無理な支払いにはお気を付け下さいな。