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テーマ:家を建てたい!(9410)
カテゴリ:自然素材・摂理を考えた施工
![]() 2x4工法の家でよくやるのが、屋根の下(小屋裏)を利用した 部屋(ロフト)を造るということです。 屋根ですから三角形の天井となる訳ですが、四角い形と違って 子供たちには、大いに喜ばれますよね。 でも、この時、気を付けなければいけないのが、屋根内部の結露 なんです。 キッチンやお風呂、洗面で出る温かくて湿気を帯びた空気は 必ず上の方に上昇して、最後には屋根裏にまで到達します。 そこで、冬場の寒さで冷えた屋根に接して、結露を起こすのです。 また、屋根にスキマなく断熱材を入れてしまうと、外壁や 軒下からの通気を阻害してしまって、壁体内結露防止の為の 通気工法が機能しなくなってしまうという問題も生じます。 ![]() そこで、私たちは独自の施工を考えました。これは、どこのハウスメーカーも やっていないやり方です。 セルロース断熱材のような吸放湿性のある素材を一種の壁のように使って、 緩やかな中気密の空間を造ります。勿論、部屋として使いますから 石膏ボードを貼ってドライウォールで仕上げてもらっても構いません。 ドライウォール自体、水分は通しませんが、湿気のような空気は 流通させることが可能だからです。 そこで、重要なのが屋根と断熱材の間に、通気層を作って そこの空気を棟換気で逃がしてあげるということです。 ![]() ただ、この通気層を確保する為のスペーサーを考えるのには 相当私たちも苦労しました。それは、断熱材に押されても通気層が つぶれないといった強度が必要ですし、湿気を通す為の吸放湿性と いった機能も必要だからです。 また、セルロースを押さえる為のメッシュシートも、強度や 通気性が必要になります。 そういうことをクリアしなければ、屋根やロフト天井の結露は 解決できません。つまり、耐久性のある家はできないということです。 こんなことまで考えてるマニアックなビルダーは、いないだろうなぁ。 「ホームメイドの資材紹介」ブログ関連記事: 換気棟 ~ 大府 N邸 ~ http://plaza.rakuten.co.jp/shizai/diary/201002210000/ 壁にやるなら、屋根にもね http://plaza.rakuten.co.jp/shizai/diary/200909290000/ 屋根裏の結露は、将来必ず問題になる! http://plaza.rakuten.co.jp/shizai/diary/200801070000/
Last updated
2010年02月22日 10時15分41秒
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