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テーマ:家を建てたい!(9811)
カテゴリ:自然素材・摂理を考えた施工
通常、2x4工法(枠組み壁工法)と呼ばれる耐震構造で
私たちの輸入住宅は造られるのですが、それに欠かせないのが 外壁や床組み、屋根などに貼る構造用合板。 これを下地として貼ることによって、地震に対する強度が 格段にアップすると言われています。 (下地:外壁材やフローリングを貼る前のベース) ただ、合板と言っても、種類がたくさんありますし 用途も様々。そこで、知多のK邸で使ったものの写真を 見ながら、この構造用合板なるものを考えていきたいと思います。 まず、私たちが壁及び床に使ったものに押されたスタンプを ご覧下さい。表示は、下記の項目に分かれています。 <壁用 JAS認定 構造用合板> 1 品名:構造用合板(低ホルムアルデヒド) 1.1 寸法:12.0 x 920 x 1820 mm 1.2 接着の程度:特類 1.3 等級:2級 1.4 板面の品質:C-D 1.5 ホルムアルデヒド放散量:F☆☆☆☆ 1.6 製造者名:XX社 XX工場 <床用 JAS認定 構造用合板(サネ付)> 2 品名:構造用合板(低ホルムアルデヒド) 2.1 寸法:15.0 x 920 x 1820 mm 2.2 接着の程度:特類 2.3 等級:2級 2.4 板面の品質:C-D 2.5 ホルムアルデヒド放散量:F☆☆☆☆ 2.6 製造者名:XX社 XX工場 写真上が壁用ですが、一般に使われる9mm厚のものに比べて 丈夫な12mm厚のものを使っているのが分かりますね。 また、写真下の床用のものも、一般に使われる12mm厚のもの でなく、丈夫な15mm厚のものを使っています。 これだけでも、相当な強度アップになるんです。 次に、接着の程度の話ですが、私たちは「特類」という区分の 合板を使います。普通のものは「1類」なんですが、2x4工法は 構造を組む順番が、1.1階床、2.1階壁、3.2階床、4.2階壁、5.2階天井 6.屋根伏せという具合に下から順次数日掛けて組み上げていくので、 屋根を伏せるまでに雨が降って床が濡れる状況になります。 そこで、耐水性能のある「特類」を使うんですね。 ただ、粘りのあるヤニを多く含んだ針葉樹の合板は、水に濡れると 表面にヤニが浮いてくるんです。だから、雨が降った後にお客さんが 見ると、汚れてしまってきたなくなった合板が心配になるようです。 私たちは、極力合板を濡らさないように、ツーバイガードという プラスチックの粘着シートを貼るのですが、合板の表面の木の凹凸の 中にどうしても水分が入り込んでしまうので、水分が中で蒸れて余計ヤニが 浮いてきてしまうんです。 施主の立場として気になるのは人情ですが、どうぞ心配しないで下さいね。 更に、表示の詳細を知りたいという方は、下記サイトで じっくり確かめて下さい。 それにしても、マニアックやねぇ~。 「こんなに細かいこと、誰が知りたいの?」なんて言われそう。 ウィキペディア「構造用合板」: ↓ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A7%8B%E9%80%A0%E7%94%A8%E5%90%88%E6%9D%BF お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年10月16日 12時17分45秒
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