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テーマ:家を建てたい!(9410)
カテゴリ:自然素材・摂理を考えた施工
通常、私たちは外壁材(レンガ又はサイディング)と構造材(フレーム)との
間に通気スペースを取っています。 そうすることで、外壁材に当った太陽の熱を建物本体に伝えにくくする という効果と、太陽の熱で徐々に温められた通気スペースの空気が 上に昇っていくことによって、対流する空気が壁体内結露を防止してくれる という効果も生まれます。 さて、それなら屋根はどうかというと、そうした構造になかなか 出来なかったという現実がありました。 私たちがよく使う30年保証の屋根材、アスファルト・シングルは 軽くて地震の為にはいいのですが、アスファルトのシート材である為 構造用合板のようなしっかりした下地の上に貼らないとグニャグニャで 施工出来ないという問題がありました。 勿論、野地合板の上に細い桟木を打って通気スペースを確保した上で その上から更に合板を張ってシングルを載せるという工法を 取れば同様の施工が可能ですが、二重に屋根を作るようなもの ですから、材料と手間が倍掛かってしまい、実現出来ませんでした。 ![]() でも、最近高密度ポリプロピレンをクシャクシャの網のようにして シート状にした材料が出てきました。 これのいいところは、シングルをそのシートに直接載せて施工 出来るという点、シングルを張るのに釘を打っても、専用ビスを 使えば、留めたビスから水を侵入させない仕組みになっている という点です。 ![]() これなら、材料や施工手間もミニマムに抑えられるし、断熱性や 防水性も確保されるのです。屋根裏を収納スペースにする程度なら へたをしたら、屋根の内側からの断熱材は必要なくなるかも知れません。 今まで、小屋裏の断熱と屋根の湿気対策が大きな問題でしたが これは画期的だと思いますよ。 私たちの家づくりは、少しずつですが確実に進化していきます。 「ホームメイドの資材紹介」ブログ関連記事: 換気棟 ~ 大府 N邸 ~ http://plaza.rakuten.co.jp/shizai/diary/201002210000/ 屋根裏の結露は、将来必ず問題になる! http://plaza.rakuten.co.jp/shizai/diary/200801070000/ 屋根裏部屋の結露対策 http://plaza.rakuten.co.jp/shizai/diary/200709010000/
Last updated
2010年02月22日 10時10分27秒
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