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テーマ:家を建てたい!(10026)
カテゴリ:自然素材・摂理を考えた施工
熱交換型換気システムには、全熱型と顕熱型の2つが存在します。
この説明はちょっと長くなりますので、まずは熱交換型換気 そのものについてお話しします。 ![]() これらは、一般的に第1種換気と呼ばれていて、外気を室内に 取り入れる吸気と室内の空気を室外に放出する排気とが 同じ風量/風速で同時に交換されることから、第2種や第3種換気 のように屋外と屋内とで空気圧が異なるということはありません。 そういった意味では、体には少しやさしいのかも知れませんね。 また、省エネを考えて室内の温度を外に排出しないようにする 熱交換のシステムをこれに取り込もうということになりました。 両者の空気を集めるダクトを隣接させて、そこで両者の熱を 互いに伝達させる方法が、このシステムです。 その為、両者の空気の出入りを1ヶ所に集めることが 求められることとなりました。 ![]() 換気装置が集中型となる為、各部屋の空気をダクトで集めなければ ならず、ダクトスペースの確保や装置の大型化・コストアップ などの欠点も存在します。(尚、各部屋に取り付ける個別エアコンの ようなタイプもありますし、非熱交換型のものもありますが、 見た目や省エネ性能を考えて採用して下さいね) 逆に言えば、第2種や第3種換気は、装置が簡単でお値打ちに 採用出来るし、実際の空気圧も体感出来る程大きくはないという 点で有利な状況もあるのです。 さて、最近、部屋毎の個別エアコンに代えて、家全体の温度を 一定にコントロールする全館冷暖房(全館空調)システムを 新築時に施工したいというお客さんが増えてきました。 そういう場合、1ヶ所の集中エアコンで室内空気を管理する為、 集中型換気装置を併用することは自ずと理に適っています。 ですから、全館冷暖房システムには、熱交換型換気システムが セットで付いてくるということになりました。 ここまで、皆さんご理解頂けましたでしょうか? いや~、ちょっと難しかったかな(笑) 建築基準法で設置が義務付けされた24時間計画換気。私個人は 機械に常時頼るようなことをよしとはしませんが、これをやらないと 建築確認申請や許可が下りなくなります。 ですから、家づくりを考えている皆さんも、自分ならば どの換気を採用するか、ちゃんと決めておく必要がありますね。 でも、皆さん、ちょっと変だと思いませんか? 行政や住宅メーカーは、高気密化して省エネを目指しているのに 一方では、室内の化学物質対策として、壁に穴を開けて換気する。 それは、気密を下げて、尚且つある程度の熱まで戸外に放出してしまうって ことじゃないのぉ?。 まさに、やることなすこと矛盾だらけ。 まあ、法律らしいですから、仕方ないですかね。 私なら、自然素材を用いて、根本原因の化学物質を室内から 排除する道を選びますけどね(笑) では、実際に全館冷暖房システム等を採用した私たちの 作品を下記サイトでご覧下さい。 ホームメイド 作品紹介: http://www.homemade-co.com/ie/works.html 次回は、全熱型と顕熱型について、書かせて頂きます。 関連記事:熱交換型換気装置は、どっちがいいの?(2) http://plaza.rakuten.co.jp/shizai/diary/201010210000/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年10月21日 11時19分49秒
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