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テーマ:家を建てたい!(9806)
カテゴリ:家のメンテナンス
日本では、輸入サッシと言えば、アルミクラッド。外部がアルミ で覆われた木製サッシのことですが、アンダーセンやマービン、 ハードなどが代表的ですね。 一昔前、輸入住宅が大ブームだった頃は、もっと多くの窓メーカー が存在していました。ブームが去って、住宅ビルダーが輸入をやめて しまったり、窓メーカー自体が他社に買収されたり、廃業したりして 既に日本への供給を中止しているところも多々あります。 そんな中、ある岐阜の方から、Pozzi Windowsの掃出しサッシに ついて相談を頂いた。輸入のスライディングパティオドアは、 通常片開き。そう、片側は「はめ殺し」といって固定式なのだ。 人間は一度どちらかの側を開けると決めたら、そちら側しか 開けないという心理的要因と、片側しか開かないようにした方が 防犯性が高いという機能的要因から、合理的に考えられている。 その「はめ殺し」の窓(ドア)の木部が腐ってきたという不具合 だった。これは、雨水が外部のアルミの接合部やガラスとの接合部 から、侵入して滞留した為に起こるのだ。 一度中に入ってしまうと、水分はなかなか外に抜けないし、 また数日すると雨が降ったりして、常に水分が供給されることと なる。この問題は、常に観察する以外に発見する方策はないので ついつい見逃してしまいます。 で、このPozzi Windowsのメンテナンスなんですが、実はこの会社、 既にJeld-Wenという窓メーカーに買収されて存在しない状況でした。 このメーカーを取り扱っていた輸入商社や直接Jeld-Wenのサービス へも連絡してみましたが、Pozziについては同じ形で代替品を作るのは 不可能という回答しか得られませんでした。 施工した工務店も倒産し、もう15年以上前に施工されたサッシということ ですから仕方ないですが、お客さんの日頃のメンテナンスやメーカーの アフターサービスの大切さを感じさせられる案件でした。 きっと、うちぐらいしかこんな面倒でお金にならないことは やってくれないんでしょうねぇ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年06月18日 12時51分41秒
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