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テーマ:家を建てたい!(9811)
カテゴリ:レンガ積み(Brick)
住宅の構造体に外壁材(外装材)を張る場合、一般的に胴縁が 用いられる。 レンガ積みのように下から積み上げられるのと違って、 サイディングやタイル張りは構造体にくっつくようにしか 施工出来ないからだ。 ただ、構造体にそのまま張ってしまうと、雨や湿気が外壁材の 内側に侵入した場合、木材のカビや腐れが発生する。 だから、そういった外装材を胴縁の上に釘で留めて、通気層を 確保する訳だ。ただ、こういう場合の問題は、通常胴縁材は 木材であり、胴縁にカビや腐れが発生する恐れがあるということだ。 そうなると、最悪の場合、外装材が脱落することとなる。 まあ、20~30年で壊されることを前提にした住宅なら、 そうなる前に家自体がなくなってしまうから問題では ないかも知れないが、100年住もうというなら気になるところだ。 また、こうした外装材は子泣きジジイのように非常に重く、 構造体にとっては大きな負荷であり、地震の揺れに対しても 不利という側面は否めない。 では、レンガ積みの外壁は、どうだろうか。 先程も述べたように、積みレンガは基礎から積み上がってくる。 それも、通気層を確保するのに木で出来た胴縁は必要ない。 カナダのレンガ職人の高い技術さえあれば、胴縁を入れなくても 垂直・水平を確認しながら、1枚の面で出来たレンガ壁が 出来上がるからだ。 レンガ積みの壁は、構造体から少し離れた位置に自立している 訳だが、万一の腐食に強い亜鉛コーティングがされたブリックタイで 構造体と緩やかに繋がれているから、地震の際でも構造体と レンガの外壁が同じ揺れ方をして崩壊を防ぐ。 カビや腐れ、構造体への負荷、脱落リスクの何れを取っても レンガを積んだ外壁は、有利と言えるのではないだろうか。 勿論、レンガ以外の外壁が悪いと言っている訳ではない。 構造体を守るという点では、ちゃんと役目を果たしている。 だが、100年以上住むことを考えるなら、レンガ積みは リスクが最も少ない外装材・施工であることは間違いない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013年01月20日 12時32分00秒
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