ホームメイドの資材紹介 ~Home Made~

2013/04/29(月)11:09

通気機能のない基礎パッキン

自然素材・摂理を考えた施工(361)

基礎パッキンというと床下を常に乾燥させる為に通気材 として使われるケースが殆どです。 昔は、立ち上がり基礎の一部に開口を設けて、そこに 通気口をはめるのが一般的でしたが、基礎パッキンの 登場で基礎ラインを欠損させることなく、床下全体の 通気・乾燥を実現出来るようになりました。 ただ、ここで一つ問題なのは、家の中(室内)で床下がない 部分があるのです。 それは、玄関内の靴脱ぎ(土間)。日本では玄関で靴を脱いで 上がり框(かまち)で1階のフロアへ上がります。つまり、 欧米のように1階のフロアと玄関土間とが同じ高さにないのです。 玄関土間の床が、基礎パッキンより低い高さに来る場合、 通気機能のある基礎パッキンだと風が室内に入り込んでしまい 断熱性が保てません。もしそこを内側で塞いでしまうなら、 通気を失いますが外側は穴が明いた状態となります。 空気の流通があるからこそ、シロアリ等が嫌がる状況が生まれる のに、穴だけ明いた状態なら被害のリスクが高くなります。 そこで敢えて通気をしない気密のある基礎パッキンが必要に なるんですね。 また、逆に、玄関土間の床が基礎パッキンより高い位置に来る場合、 土間下地のコンクリートが基礎パッキンに被ってきますから、 この場合も通気しない基礎パッキンの方がいいと思います。 ただ、この部分だけ本当に通気をしなくてもいいのかと言えば、 私はよくないと感じます。だって、玄関土間だって家の一部ですから。 シロアリや耐久性、住み手の感覚を考慮して、改善すべき点は いろいろありますが、常に前進してベターなモノづくりをして いきたいものです。

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