ホームメイドの資材紹介 ~Home Made~

2015/05/21(木)11:00

プリンスですが、王子じゃない

家のデザイン(210)

輸入住宅の窓やドアなどの開口部には、装飾のある枠材がよく 使われます。一般的には、これをケーシング(Casing)と呼ぶ のですが、この飾り枠をもっと豪華にしたいということで、 開口部のコーナーのところにプリンス・ブロックという 飾りコーナーが使われます。 名前から想像すると、中世ヨーロッパのどこかの王子様に ゆかりのある飾りなのかなとも思いますが、そうではありません。 このプリンスは、英語で「Plinth」と書いて、柱を支える 台座(柱脚)部分を表しています。 昔の建物は、開口部の強度を保つ為にその周囲に柱材を 用いていて、その土台としてプリンス・ブロックを使って いたという訳です。 それがいつしか柱材の上部にも使われるようになっていった と考えられます。 輸入住宅でもよく使われるプリンス・ブロックですが、写真の ようにケーシングのセンターに取り付けることが必要とされます。 でもケーシングの大きさを計算せずに、大きなプリンス・ブロック を調達したりすると、センターがずれてケーシングの外側に大きく 張り出したプリンス・ブロックのデザインになってしまいます。 なんちゃって輸入住宅になってしまいますから注意して下さいね。 こういう興ざめなデザインの飾りが付けられてしまうのは、 ビルダーの勉強不足以外何ものでもありません。是非、知識や 技術のある建築屋さんを見つけて建てて下さい。 こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

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