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テーマ:家を建てたい!(9810)
カテゴリ:自然素材・摂理を考えた施工
先日、作業をする為の資材を買いにホームセンターへ行きました。 マスキング・テープや梱包用テープ、網戸交換の道具などを購入 したのですが、そんな時目に留まったのがグラスウールの断熱材。 ビニールの袋に詰められて、掛布団のように丸められた形で たくさん積まれています。 私たちは、セルロースや天然ウールといった自然素材の断熱材しか 使いませんから、こうしたものを記事に取り上げることも殆ど ありません。 ただ、多くの住宅メーカーや工務店は、自然素材の断熱材なんて 全く使いませんから、グラスウールは皆さんにとって馴染深いと 思います。 グラスウールは、柔らかい綿のような手触りですから、一見 気持ちいい素材のように思うかも知れませんが、元々ガラスと いう素材ですから、細かなグラスウールの繊維が服に付いたり、 体に付いたりすると肌を刺激してチクチクします。 そして、喉や鼻に入ってしまうと咳き込むこともしばしばです。 また、ガラスですから水や湿気を吸うということもありません (表面張力や毛細管現象でグラスウールの表面に留まるだけです)。 そういう状態になると、グラスウールの断熱性能は急激に低下して しまいますから、壁の中に水や湿気が入らないようにべーパーバリア というビニールシートを張って壁の中を窒息状態にするのです。 勿論、完全な気密空間を作ることは難しいですから、中に入れる グラスウールもビニール袋に入れて口を塞がなければいけません。 でも、壁の柱材は間隔が狭い場所や窓等が途中にあって、断熱材の 袋をカットしなければばならない状況も存在します。 そういう時は、大工さんが袋ごとグラスウールをカットして 壁の中に入れていくのですが、カットした部分をそのままにして 切りっぱなしというケースが殆どです。 そういう状況にすると、壁体内結露が発生した場合、グラスウールに 水分が滞留し乾燥した状況が失われますから、断熱性能が落ちる ばかりか、カビやシロアリなどの繁殖を促す恐れも生じます。 また、水を吸うと重くなりますから、ホチキスで留めたビニールが 外れて、壁の下の方に脱落してしまうことも多いのです。 安くて手軽な素材ですから、家をお値打ちに造るということには 貢献しますが、ちゃんと施工しないと断熱性や健康にも影響が 出ますから、気を付けたいものですね。 輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを して欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。 全国どこでもご相談を受け付けます。 尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事を いくつかご覧の上適否をご判断願います。また、 これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018年10月17日 13時46分51秒
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