家を買うのでなく、生活の豊かさを買う
一戸建てを建てたり、マンションを購入したりする時、皆さんはどんなことを最優先に考えているでしょうか。当然、多くの人は予算ありきですから、費用が安いという項目が上位に上がってくるように思います。しかしながら、お金だけの問題なら、わざわざ持ち家を考える必要があるのでしょうか。住宅を購入する場合、多くの自己資金を必要とするでしょうし、どんなに安いものでも多額住宅ローンを30年の長期にわたって返済していくこととなります。将来、給料がどうなるか分からないのであれば、敢えて固定的で高額な返済を必要とする持ち家よりもお金がなくなったら安い家賃のところに引っ越せて尚且つ固定資産税や定期的なメンテナンス費も必要ない賃貸の方が楽チンですよね。でも、多くの人は、やっぱり持ち家が欲しいんですよ。そこには、持ち家に対するステータスや家族からの欲求、夢なんてことが大きく理性を支配しているってことが理由として挙げられます。名古屋の人は、特にそういう傾向が強いかも知れません。まあ、そういう欲求を満たすだけの素晴らしい賃貸住宅が存在しないというのもありますよね。で、皆さんはいずれかのタイミングで家を購入する訳ですが、現実ローコスト住宅を目指す方もいらっしゃると思います。それは、先程述べた固定的な返済額を少しでも減らしたいという気持ちが大きいからだと思います。家の大きさが確保出来れば、家の品質やデザインには少しぐらい目をつぶろうじゃないかということです。私もその気持ちは痛いほど分かります。でも、本当にそれで皆さんの目的は達成されるのでしょうか。例えば、同じ大きさでローコストの2,000万円の家と高品質な3,000万円の家があったとします。その差は、何と1,000万円!安いものに目がないというのは人情ですから、ローコストに軍配が上がるかと思います。さて、今は、超低金利の時代ですので、100万円当りの毎月の返済額は、おおよそ3,000~4,00円程度です。ということは、1,000万円の金額ならば、月々3万円~4万円の返済アップということになる訳ですね。お父さんがもし毎日1箱のタバコを吸い、毎日2回カフェでコーヒーを飲む人だとすれば、そのお金でその分は賄えてしまいます。いやいや、そうは言っても習慣は止められないという方もいるでしょう。では、見方を変えて、メンテナンス費に注目してみましょう。ローコストの家は、屋根と外壁の塗り替えは10年毎に必要となります。私たち ホームメイドの輸入住宅は、30年保証の北米の屋根材アスファルトシングルを使い、外壁は100年以上の耐久性を誇るレンガ積みです。当然、ローコストの家の方は、10年毎に塗り替えの費用100~150万円が掛かります。30年経てば、総額で300~450万円の資金を用意しなければなりません。他にも光熱費の差やビニールクロスの張替えなどといった費用も必要になってくるでしょうから、30年でイニシャルコストである1,000万円の半分は、差が縮まることになります。更に、追い討ちを掛けるように30年後に建て替えの問題が発生します。そう、今の日本の住宅の耐用年数は30年に達していないのです。その時、やっと返済した2,000万円の住宅ローンをまた組むことが出来ますか?それも年を取ってしまった状態の時に。豊かな生活というのは、「安物買いの銭失い」というものの中には存在しません。100年もの長きにわたって維持出来る住まいにこそ、本当の豊かさが存在します。勿論、そうした維持にもお金が必要ですが、建て替える程の大きな費用は要りません。また、愛着のあるデザインのものへの維持費には惜しいという気持ちは起こらないのではないでしょうか。車好きの人が、古い名車をいつまでも愛するのと同じ感覚ですよね。家づくりの原点には、持ち家に対するステータスや家族の幸せ、夢があったんじゃないですか?安さでなく、見合った価値こそが大切です。大人のブリティッシュトラッド ~B邸~(新築時の写真やムービーをご覧頂けます) ↓http://www.homemade-co.com/ie/works/work7.html