重さで歪みが出ています
愛知県のお客様から、輸入サッシの台形出窓について窓が開けづらいというご相談を頂きました。輸入窓は、木製アルミクラッドのペラウィンドウ(Pella)のベイウィンドウ。ベイウィンドウの両サイドにケースメントサッシが付いているのですが、建具(障子)の戸先側上部がサッシ枠に当たっていて、開ける時に建具の上の方を外に押してやらないと開いていかない状態でした。写真は、そのサッシを屋外側から撮った様子です。ケースメントサッシの隙間の状態を見てやると分かりますが、明らかに戸先側の上の方はサッシ枠との隙間が殆どないことが分かります。また、その対角線の吊元側の下の方も同様に隙間がない状態です。それとは逆に吊元側の上の方は、隙間が大きく明いていますし、対角線にある戸先側の下の方も隙間が明いていますね。つまり、台形出窓の取付け方の問題で、吊元側の上部から戸先側の下部方向(黄色い矢印方向)に台形出窓の重量が掛かり、出窓が変形しているといった状況です。こういう場合、外壁材を外して出窓自体の取付けをし直すということは非常に大きな工事になり難しいかも知れません。であれば、出窓の下をジャッキアップして、出窓を正しい位置に戻した処で窓下に何らかの支えを追加してやるという方法しかないかも知れません。ただ、出窓の下に支えを固定するだけの下地材があるかどうか、支えを外壁に取り付ける為の下地があるかどうかといった問題もありますから、なかなか施工は大変かも知れません。因みに、外壁のレンガタイルの下地には発泡ウレタンの断熱材が張り付けてある「パンブリック」という材料ですから、支えの固定は簡単ではありません。(因みに、建築会社は随分前に倒産し、パンブリック(Pan-Brick)の代理店も今年倒産して、材料は現在入手不可です)輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。